このポスターの不思議な雰囲気に惹かれて府中市美術館へ。府中駅からバスでもいいけど、東府中駅からならちょっと遠いけど歩いても行けます。(もちろん東府中からのバスもあります)東府中から行く方が私の好みです。昨年の「江戸絵画お絵かき教室」以来。
5章からなるインスタレーションと映像作品。章解説、作品の解説もあってわかりやすい。そして、係の人も見逃さないように誘導してくれてとても快適に見られます。
1階のロビーの作品は撮影可。建物、景色といい感じの組み合わせ。
ポスターの写真は「Forever Afternoon」という映像作品。日英通称修好条約から150年目にあたる2008年にイギリスで現地製作した15分の短編映画。「不思議の国のアリス」の噛み合わない会話が効いている。インスタレーションは初期の作品で、最後に過去のスクラップの展示があって、それを読んで、「え?あれって素材、木なの?」とか気付かなかったことや、作品の意図を掴めて、それらを確かめたくなって、戻ったり、と、ぐるぐると会場をまわってしまいました。森の空き地で迷子になったみたいってちょっと面白く思ったりして。最近の作品は油彩でした。
府中市美術館は常設展も良いので、そちらもじっくり楽しんで、物販で昨年買いそびれた「江戸絵画お絵かき教室」の図録が残ってたのでそちらを購入して次の目的地へ。
方向的に寄りやすいかな?と思って調べたら、府中市美術館からは武蔵小金井駅行きのバスも出ているので、そちらで移動して、中央線で三鷹へ。初めての三鷹市美術ギャラリーです。
とてもいいと評判を聞いて、あと、千代紙とか綺麗よね、みたいな軽い気持ちと、駅からすぐで行きやすいんだ〜?初めての美術館、新鮮っていう好奇心で行ってみましたが。内容もボリュームも充実の素晴らしい展示でした。チラシ見たら前期と後期で展示替えがあったと知って、前期も見たかったな〜と後悔しました。
文化3年(1806年)創業の和紙舗、榛原の明治から昭和初期にかけて製作された千代紙、団扇、短冊、ぽち袋、封筒などの紙製品の展示なのですが、初っ端から河鍋暁斎の千代紙がふんだんに展示されていて、こんなところで河鍋暁斎が見れるとは!と、こんな華やかな千代紙を作っていたんだ?!という喜びと驚きで興奮してしまった。バナーの絵は河鍋暁斎の千代紙「重陽」です。他にも福田平八郎に竹久夢二にと、眼福でした。有名な画家の作品以外は、クレジットがなかったけど、どれも素敵なデザインばかりで、どんな画家、デザイナーが仕事していたのかな?などと想像を巡らせたり……本当に良いものを見れて、幸せな気分になりました。物販には千代紙をモチーフにしたグッズがたくさんで、こちらでのお買い物も楽しかったです。
三鷹市美術ギャラリーは夜8時までなのもうれしいなあ、と思いました。今後の展覧会もチェックしていこうと思います。