子供の頃、怖い漫画が大好きだったのですが、なぜか楳図かずおの漫画は通らず。『洗礼』とかは先に映画で知ったくち。
好きな漫画にオマージュ的に出てきて『神の左手悪魔の右手』や『赤んぼ少女』を、当時やってたテレビ番組のBSマンガ夜話がきっかけで『わたしは真吾』を読んで、好きになったのでした。その頃にはタレント的な活動が多かったからテレビでの言動も好感を持つことが多かった。
あと、学生時代、中央線で通学していたので何回かご本人をお見かけしたことも。
『わたしは真吾』は大好きで、ミュージカル化された時(2016年)も観に行って、漫画もよく読み返します。80年代にこの内容は本当にすごいよねえ。そしておもしろいし。さどの島銀河芸術祭(2021年だったかな、観に行きたかった)に作品が出た時もああ、この作品は不滅なんだな、と思ったり。
フランスの第45回アングレーム国際マンガフェスティバル(2018年)で遺産部門(LA SELECTION patrimoine)に選ばれたときもうれしかったけど、今さら?とも思ったり。ただ、休筆されていたとは恥ずかしながら知らなくて、そして、この賞を取ったことがこの展覧会で公開された新作を描くきっかけになったことにも驚きました。
展示のメインが『わたしは真吾』の続編なので絶対観に行こうとはりきっていたのに久しぶりの閉幕間際の鑑賞となってしまった。東京シティビューは夜遅くまでやってるからつい後回しにしがちです。
『ZOKU-SHINGO 続わたしは真吾 小さなロボットシンゴ美術館』は101枚に渡る絵画の作品です。さとるとまりんとシンゴにまた会えた、そして変わってないうれしさと、本当に絵が上手いなあという感嘆と。ぐるぐる何回も観てしまった。27年ぶりの新作で『わたしは真吾』から40年とは。
また、今回は現代アーティストとのコラボもあり、彩色画のZOKU-SHINGOの後に、『Shadowings』冨安由真のインスタレーションと組み合わせた、下描きと呼んでいいのか鉛筆で描かれたZOKU-SHINGOを観ることができます。色がない分、見えるものもあって、また、彩色画の方を観に行ったり、と本当にぐるぐる。
あと、今回は、よくぞこの会場でみせてくれた、というのもありますよね。
だって…
だって、背景に東京タワーだもの!!!「333ノテッペンカラトビウツレ」
他の作品もあったのですけど、思う存分『わたしは真吾』の世界に浸ってしまいました。
東京での展示は3/25で終わってしまいますが、大阪に巡回があります。2022年9月17日~11月20日あべのハルカス美術館こちらも高層なんでしたっけ。きっとおもしろい展示になるんでしょうね。