6月開幕で、夏は忙しいけど、秋になったら、一泊くらいでのんびり行けるだろう……なんて思っていたら、最終日に弾丸日帰り駆け込みになってしまった。
でも行けて本当によかったな〜としみじみ思う展覧会でした。
現代フランス美術を代表するアーティスト、という情報しか知らなかったのですが、この作品を画像で見て、「この空間に行きたい!」と思ったのでした。
外が明るいので写真を撮ると魚さんたちがどうも暗くなってしまうのですが。その空間にいるときは気づかなかったけど、写真で見ると外の空の青が映り込んでいていいですね。
天井についちゃったり、部屋から出そうになって、係の人にさりげなく連れ戻されていたり、なんか、魚の心境?を勝手に想像してしまった。
こちらは、丸いバルーンによく見ると、ちょろっとしっぽのようなものが。ふきだしです。漫画とかの。SNSで飛び交う発言。もとはある労働組合のデモンストレーションで参加者のメッセージが書かれる予定だったそうです。
あとは、映像の作品とインスタレーション作品の組み合わせが2点。どちらも、その組み合わせで、自分がその映像の中の一部のように思わせてくれる空間でした。
オレンジの光がスクリーンにあたって、鑑賞者たちの影が映る、時間になると窓にシャッターが降りて暗闇となり映像作品「マリリン」が始まります。映像とともに奏でられるピアノは無人演奏だったのだろうか、聞いてみればよかった。
作品制作では詳細にドローイングをするそう。ライティングがおもしろくて、ライトの点灯で見える絵が代わる。
もう一つの映像作品「どの時も、2024」はコウイカや細胞、粒子などの映像。どんどん拡大されて、まるで宇宙にいるみたいな不思議な気持ちになる映像。映像の時間までは、インスタレーションの作品が見れます。
これもまるで生物みたいです。
ポーラ美術館の空間は、現代アートによく合うなあ、などと思いながら楽しく鑑賞しました。
その後はコレクション展をのぞいて、ハマスホイに感動したりなど。
そして1FのHIRAKU Projectを忘れずに。
HIRAKU Projectは、ポーラ美術館振興財団の助成を受けた作家の活動を紹介する展覧会シリーズ。今回は鈴木のぞみ「The Mirror,the Window,and the Telescope」
アトリエの古い家に昔の窓があって、かつてその窓から見えた景色を写真で焼き付けた作品。他も、ガラス、鏡、などにいろいろな風景が焼き付けられています。
どれもノスタルジックな気持ちになってしまう。素敵な作品でした。
そして、遊歩道にあるロニ・ホーンに会って……
これは2年前。
だいぶ様子が変わりました。この時は冬だったのか。映り込む秋の空がきれいだけど、せつないような。
今度こそゆっくり来るぞ、と思いつつ、後にしました。
そして箱根は相変わらず混んでいました。