旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

瀬戸内国際芸術祭2019秋 高見島 2019.11

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本島を13:30に出発し14:05に高見島に到着。こちらも徒歩で回る小さい島だし、2時間位で回って16:05発で本島経由で児島へ戻ろうと思っていました。着いたときは。

ただ、ガイドブックには書いてなかったけど、高見島も…急な坂が多く…。予想外に時間、体力を使ったのと、閉幕前の連休でなかなかの混み具合、作品を見るのに並ぶ時間がかかり、並びながら計画を変更する羽目に…ま、がんばって全部の作品を回れたので結果オーライです。

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坂の途中にある古民家を巡る感じ

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「まなうらの景色」村田のぞみ

細かい網のようなものは細いステンレス線。暗闇の中に浮かび上がって幻想的な空間になっていました。テキスタイルを学んだ作家さんだそうです。

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家の縁側に作品の素材と解説が置いてありました。

 

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「Keep a record」大石いずみ

廃屋の中に白い壁の空間を作り、過去の写真にペインティングした作品。廃屋に残っていた古い写真を使用しています。古いものに手を加えた、というより過去と現在の邂逅、という感じ。

 

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「内在するモノたちへ」山田愛

床一面に敷き詰められた石と積み上げられた石。その繊細な作品の保護のためと、三和土から係の人が戸を開けるとこの空間と対面!という演出のため一回に入れる人数が限られています。床に降りることができます。内へ内へと入っていく神秘的な空間。

 

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「除虫菊の家/静かに過ぎてゆく」内田晴之

高見島はかつて除虫菊(蚊取り線香の原料)の栽培で栄えた島。その歴史を踏まえた作品。これは燃焼と煙のインスタレーションです。真ん中にまだ、緑の部分が残っているけど大分灰になっています。家中蚊取り線香の匂いで満たされていました。

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「除虫菊の家/はなのこえ・こころのいろ」小枝繁昭

高見島で見られる花がモチーフです。無彩色の空間が続いた後だからか華やかさがより一層際立ちます。

 

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「うつりかわりの家」中島伽耶

と思ったらまた真っ暗な空間。↑なんのことやらの写真ですが

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これなら少しわかりやすいかも。室内が真っ黒で真っ暗の古民家の屋根と壁に小さな穴がたくさん開いていて外からの光が差し込んでいます。自然光なので刻一刻と印象が変わります。土間から上に上がれるのですが、暗すぎて私帰るとき落っこちたのでお気を付けください。「ぎゃっ!!」と声を上げて転がり落ちたので他のゲストさんに心配されてしまった…。

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古民家、外から見るとこんな感じです。

 

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「家の“メメント・モリ”」ロサナ・リオス

急坂を登って登って(きつかった〜)たどり着く、2階建ての古民家。とても狭く、また2階への急な階段で入れ替わりで見なきゃなのでこちらも入場制限で時間がかかりました。1階は、蓄光インクの人の拓本(だと思う、作家さん自身か)で、空き家になってしまった家に人の痕跡を残している。

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f:id:chiegon:20200422224143j:plain2階は切り紙の作品。テーマは同じでも1階とは対照的な手法をもちいているとのこと。明るさ?存在そのものではなく、生み出すものを象徴している?いろいろ想像が膨らみます。

 

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「過日の同居」藤野裕美子

こちらも自然光の変化とともに見え方が変わる作品。岩絵の具で麻紙に描いた作品を縁側に設置しています。

 

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「海のテラス」野村正人

映像作品の「KIRI」梶井照陰 と同じ敷地にあるテラス。レストランです。残念ながら訪れた時間には営業時間が終わっていましたが、店員さんが気軽に話しかけてくださって少しお話できました。「どこから来ました?」「東京です。」でまた感心され。正面右側に見える山は飯野山で讃岐富士と呼ばれているそうです。確かに。そんなシルエット。お国言葉での作品や景色の解説がうれしかったです。

 

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「時のふる家」中島伽耶

「うつりかわりの家」と同じ作家さんの作品(って後で気付いた、鈍い…)。

真っ暗な古民家にアクリル板がたくさん刺さっていてするどくてちょっと怖くて綺麗だな〜と思って見ていました。外に出てみてびっくり。壁にいっぱいアクリル板が刺さってた!アクリル板を通して光が入ってきているんですね。「うつりかわりの家」とは違って室内が見やすいのでまさか外の光のみとは思わなかったです。

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外から見るとこんな感じ。午後でそんなに日も強くなかったので、日差しが強い時間だったらもっと光が届くのでしょうね。

 

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「Long time no see」PARANOID ANDERSONS

島の1軒の空き家を解体しそこにあったすべてのもので再構築した作品。すごくおもしろかった。

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瀬戸内海を臨む海辺に設置されています。右側のお皿をはじめ、旅館でもやってたのかしら?と思う膨大な食器の数…。あとなんかこの構図、寺山修司の映画っぽいアングル。

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これなんかも。

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海辺の景色も楽しむ、お〜讃岐富士〜。

 

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「積みかさなる白と空白」鎌田祥平・並木文音

港に戻ってきました。

フェリー乗り場にある作品です。島でもっとも往来のある港の前に設置された自然な岩のようなオブジェ。

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中にはいれます。カマクラみたい(入ったときないけど)。中も白いオブジェで構成されていました。懐かしさを感じるモチーフ。

 

無事すべての作品を回って最終のフェリーで帰ります。

時系列でいうと「家の“メメント・モリ”」に並んでいるときに、実は本島行きのフェリーは出てしまってたのでした。途中で、これは2時間じゃ回りきれないぞ?って気付いて最終のフェリーが17:35の多度津行きというのをチェックして急遽予定変更しました。(元の予定通りだったら、高松によってイベント見てうどん食べようと思っていた)まあ、島経由で帰るよりは多度津から電車で帰る方が自然ですね。ちょっとリサーチ不足だったかも。ということで往復で買った乗船券は半分無駄になってしまったのでした、勉強代ね。一日に複数の島を巡るときは気をつけましょう。

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でも、最終のフェリーではこんな美しい夕日が。フェリーに乗っている人みんなで声を上げて感動してました。素晴らしい景色だった〜。

高見島への来島で2013年、2016年も含めてですが、瀬戸芸に参加している島すべて制覇!しました!うれしいなあ。

今後も私の瀬戸芸巡りは続く予定、次はイベントメインにしてみるとか食にこだわってみるとか、いろいろ楽しみ方も変えていこうと思います!






 

瀬戸内国際芸術祭2019秋 本島 2019.11

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時間をたっぷり使える旅の2日目!本島と高見島のはしご旅。9:30の船に乗るために早朝から出発。島旅の朝は早い…。(まあ、他にやることもないし、いっか)

本島までは岡山から特急で児島まで30分弱、児島駅から徒歩3分で児島観光、児島観光から船で30分で本島という道のりです。

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児島といえばデニム(これは港とは反対側の駅出口)

岡山駅で朝食を食べて乗ろうと思っていた1本前の特急で移動。

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デニムな駅

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ロッカーと自販機もデニム

早めに着いた児島駅で時間を持て余したので児島観光へ移動したら、朝市とかやってる大きい施設で、ああ、こっちで時間潰せばよかったな〜とか思っていたら…。駐車場には続々車が来てるし、船の切符売場開いてるし、で聞いたら9:30の船の前に臨時便出るって!

そうなんです、瀬戸芸こういうの結構あるので油断ならないです。特にレンタサイクル借りようと思っているときは先に出た臨時便で自転車が全部捌けます。なるべく早い船に乗ってしまうのが得策です。

慌てて切符を買って「往復?片道?」って聞かれて惰性で往復を買いました。(これは後でわかる判断ミス…)無事臨時便に乗れて船では観光案内のナレーションも流れて瀬戸内観光が味わえました。

本島着、レンタサイクルも借りられて(やっぱりギリギリだった!)早速出発です。本島は昨日の伊吹島とは違って水平移動、という感じ。港を中間点に泊集落・甲生集落と笠島集落を回ります。海を横目に走るので超気持ちいい。

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そらあみ〈島巡り〉五十嵐靖晃

まずは泊集落に。春に行った沙弥島の「そらあみ」が全長120mまで延びて本島にきました!本当だ!延びてる〜。 

 壮観です。作品も島もつながる…。

chiegon.hatenadiary.jp

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「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ

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「咸臨の家」眞壁陸二

古民家を利用した作品が続きます。特に心惹かれたのが

「海境」中村厚子

網元の家だった築100年を超える古民家に本島の潮流を再現。スモークや光を使った表現と古民家ならではの隙間風が調和して不思議な気分になります。

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海の底から船底を見上げている感覚

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次に海沿いを走りながら甲生集落へ。平らな道っていい!しかも海沿い!

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「恋の道」ラックス・メディア・コレクティブ

平安時代の短歌から着想を得た作品。潮の干満や流れで見え方が変わるみたいです。朝だったのであまりわからなかったけど。帰りものぞいてみれば違う見え方をしたのかも。

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「産屋から、殯屋から」 古郡弘

死者を埋葬する場所と霊を祀る場所を分ける両墓制を作品に。両墓制、初めて知った。瀬戸内海塩飽諸島をはじめ、現存する地域がいくつかあるそうです。厳かな気分になりました。

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真ん中の道の先

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豊島の「ささやきの森」を思い出す空間

次に笠島集落へ。

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「善根湯×版築プロジェクト」 齊藤正×続・塩飽大工衆

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笠島ー黒と赤の家」 ピナリー・サンピタック

塩飽水軍の子孫、最後の塩飽大工の作業場だった空き家とタイと日本の伝統工芸品とのインスタレーション作品。伊吹島インドネシアでしたが、本島はタイとの交流プロジェクトだそうです。

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「軌道(革命グラウィタス)」/パラベンツ(屏風)/引力の反映 アリシア・クヴァーデ

鏡、枠、を使って実像と虚像が入り混じります。ぶつからないように慎重に歩きます。

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別の部屋は…

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いろんな位置から見るとおもしろい。使われているのは本島の石、大阪城築城にも使われたそうです。

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「Moony Tunes」 ツェ・スーメイ

こちらも石をモチーフにした作品。泊集落に比べると古民家を明るい空間にした作品が多いです。

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建物の外側も明るい

お昼をどこか外で食べたいな〜と自転車を走らせていたらとても素敵な場所に着きました。

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は〜海がきれいで気持ちいい

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「水の下の空」 アレクサンドル・ポノマリョフ

この作品を背に

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瀬戸大橋を眺めながら

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たこめし!

移動中に本島市民センターで開催中の「塩飽本島合同文化祭」にちょっと寄ったら、「お土産にどうぞ」っていただいたのです。ありがたくお昼にいただきました。おいしかったです。島民のみなさま、ごちそうさまでした。島旅満喫!って感じです。

さて、次の島に移動の時間が迫っているので港に戻ります。

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Vertrek「出航」 石井章

塩飽諸島出身の船員が多く乗船していたという咸臨丸の彫刻。島に関する知識が増えるのも瀬戸芸の魅力。楽しいな。
最後にもう一回、目に焼き付けようと「そらあみ」に。

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潮が満ちてる!時間の流れでまた作品に変化が訪れる。これも瀬戸芸の魅力。

瀬戸内国際芸術祭2019秋 伊吹島 2019.11

2020年がこんな年になるとは、と、誰もが感じてそうな新年度4月。

今年に入ってからは待ち焦がれていたハマスホイとソール・ライターに早々に行けたのが幸運。あとは様子見ながらいくつか足を運んでいましたが3月からは外出自粛の日々に加えどの美術館も臨時休館中です。その感想もおいおい。とりあえずこの隙に書き溜めていた日記を上げていこう。で、瀬戸芸2019の続き。

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伊吹島の猫

伊吹島までは高松から観音寺(かんおんじ、と読むのです。知らなくて駅員さんに「かんのんじに行きたいんですけど〜」とか言ってた!)まで特急で約1時間。観音寺駅から芸術祭のシャトルバス乗り場まで徒歩5分、シャトルバスで10分で観音寺港、観音寺港から定期船で25分、という道のりです。15時前に伊吹港に到着して帰りの船は17時で、島の滞在時間は2時間強でしたが、全部の作品と、買物と、ついでに猫を楽しむことができました。

前回、粟島に行ったときなんかは、駅にこえびさんがいて、バスまで案内してもらえたけど、 ここは駅からちょっと離れたところに案内所がありました。とりあえず迷わず行けてよかった。 シャトルバスに乗って出発を待っていたら、続々と車や自転車で乗り付ける人たちが…。 もしかして地元の人のが多いのかなあ〜と思っていました。

ガイドブックによると伊吹島は急勾配の坂が多いとのことですが、本当に…急坂でした。一所懸命てくてく登っていくと…

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「パサングーふたつのものすべての中に」 メラ・ヤルスマ+ニンディティヨ・アルディプルノモ

今回伊吹島にはインドネシアのアーティストとインドネシアに関わりのあるアーティストの新作があります。パサングとはインドネシア語で潮流、またはペアの意味。夫婦アーティストの作品です。モチーフは地元漁師の家形お守り「ふなだまさん」。

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さらに坂は続く…

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その先には旧伊吹小学校

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また猫さん。島に猫はつきもの

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ここにもパサング

秋の島、というか瀬戸芸で一番遠い伊吹島に来たかった理由はこの作品。

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坂を登ったり下ったりしてたどり着く

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着いたー!

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「伊吹の樹」栗林隆

伊吹島は昔、出産前後を女性だけで集団生活し、家事から解放され養生する風習がありそこを出部屋(でべや)と呼んでいたそうです。ここはその出部屋跡地。そこに作家が植えた生命の樹

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いろんな位置からのぞきこむ。圧巻だったのは…

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中から見上げる空!
や〜楽しかった!ず〜っと見ていたい作品です。

そういうわけにもいかないのでそろそろと移動…港に戻る道を下りながら。

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「壁」エコ・ヌグロホ

空き家に立てられた壁。これは刺繍でした。「もっと近寄って見て!」ってこえびさんがとても丁寧に説明してくれる。

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さっきまでいた「伊吹の樹」が見える。

次の作品への道すがら、「伊吹の樹」のアトリエが公開されていました。

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この一片がたくさん組み合わされてあの樹が生まれたのね。

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「イリコ庵」みかんぐみ明治大学学生

作品だけど休憩所、憩いの場です。そう、伊吹島はイリコ(煮干し)の名産地なのでした!関東の人間なのでイリコって言い方は馴染みがなかったけど瀬戸芸に来るようになって覚えました。イリコの加工に使うせいろなどを再利用しているのでこの名前、かな。

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人懐こい猫さんがいました。坂道で疲れた足にはうれしい作品です。

そして、「伊吹の樹」で居合わせて一緒に写真撮りあったりした素敵なゲスト3名連れとおひとり旅の方とここでも一緒になって(小さい島だと同じ船のゲストとルートがかぶる、あるあるです)おやつをいただきながら休憩しました。みなさん、2010年から毎回来ている大先輩でした。観音寺と坂出の方だったので「東京から」って言ってびっくりされたり。おやつごちそうさまでした。

港に戻って名物だというし、とイリコを購入。あと、イリコのだし醤油。これね〜!両方ともすっごくおいしくてあっというまに食べてしまったの…なんで1つしか買ってこなかったのか!と激しく後悔しました。次は大量に買う!伊吹島のイリコは最高です。

おひとり旅だった方と帰りの船で一緒になって「伊吹島のイリコはなかなか買いに来る機会がないから〜」ってたくさん買ってたの、納得でした。

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最終の船で帰ります。

最終便なので、大漁旗でお見送りします、甲板に出て見てください!との言葉に外に出てみました。

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また来てね〜!また来るよ〜!

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きれいな夕焼け

瀬戸芸の船旅でお見送りをしてもらえたの、初めてで感動してしまいました!最終便だとよくあるみたいです。

港に着いてシャトルバスでバス停に着いて…の帰路、一緒になった坂出の方に駅まで車で送っていただきました!旅は道連れとは言うけれど。なんと「わざわざ東京から来てくれるなんてうれしい!」という思いからのご厚意でした。「お土産は駅でぜひ観音寺まんじゅうを買ってね!おすすめです!」って聞いて、私もそれはチェックしてたので買うつもりです〜って言ったらまた喜んでいただきました。数分のドライブ、とても楽しかったです。ありがとうございました。

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帰りの特急でお弁当の夕飯。島めしはおいしい。

瀬戸内国際芸術祭2019秋 計画編(三年後のための忘備録) 2019.11

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岡山の路面電車のキティちゃん

2020年になりました。

今年もよろしくお願いいたします。

といいつつ、2019年の秋の思い出を。

夏の小豆島のこえびさんに「秋もおいでよ〜」って言われたし、せっかく春、夏と訪れたのだから…(パスポート共通だし秋のガイドブックももらったし)と閉幕直前に行ってきました。

瀬戸内国際芸術祭2019秋会期

「ふれあう春」「あつまる夏」ときて、「ひろがる秋」です。

いざ行こうと思ったら高松がもういっぱいで…諦めかけたのですが、岡山ならまだ空いてるな〜といろいろ調べたら 行きたい島の、本島、犬島は岡山からフェリー出てる!ということに気づき岡山ステイで計画することにして、交通ホテルとも確保できました!

秋会期のみの本島、高見島、粟島、伊吹島の四島は電車移動+フェリーなので一日一島かなあ?と思っていましたが、島を結ぶフェリーもあるので本島、高見島は両方行ける!

じゃあ、丸一日使える2日目は本島&高見島へ。移動のある、1日目、3日目は片方は犬島、もう片方は…思い切って伊吹島へ行ってみることにしました。伊吹島は一番遠い島なので無理かなあと思っていましたが、見たい作品があったのと、春、夏で初めての島は楽しいなあ、と思ったので、なるべく行ったことのない島を目指そうと。

岡山から犬島までは宝伝港というところからフェリーで、どうやら岡山駅から電車とバスを乗り継がねば…ですが、そこはさすが芸術祭の年、岡山駅から宝伝港までの直行バスが臨時でありました、ただ、本数が平日は少ないので 休日に犬島ということで… 1日目、伊吹島、3日目、犬島、と予定が決まりました。

1日目、伊吹島は岡山〜観音寺〜芸術祭バス〜フェリーの旅程。

9時半に岡山には着くのだけど、どうがんばっても、乗れるフェリーは14時台…。

午前中、ぽっかり空いてしまうなあ…と悩んでたら ちょうど【岡山芸術交流2019】という岡山市で3年ごとに開催される国際現代美術展があったので、そちらをまわってみることにしました。

 

瀬戸内国際芸術祭2019夏 男木島 2019.8

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最終日は、最初は小豆島の違う作品をまわろうかなあなどと思っていたのですが、新作に興味があったので、男木島にしてみました。

男木島、2013年と2016年も行ってるのだけど、女木島メインのハシゴだったため、いつも時間が足りないって印象なので。今回はゆっくりまわれそう。

朝一番のフェリーなので、まだ、各作品は開いておらず…まずはてくてく屋外作品へ。

上陸3回目にしてやっと行けた『歩く方舟』山口啓介

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『歩く方舟』山口啓介

帰り道に『青空を夢見て』 レジーナ・シルベイラの横を通って(学校なので中には入れないので)猫に癒され 港方面に戻りました。

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『青空を夢見て』 レジーナ・シルベイラ

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男木島は急坂の多い島なのですが、こちら側は少し穏やかな感じでした。

では、細い急坂を歩きながらの作品めぐり。油断すると迷いそうになります、そして暑い…。

『男木島 路地壁画プロジェクト wallalley』 眞壁陸二を眺めながら

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『男木島 路地壁画プロジェクト wallalley』 眞壁陸二

『うちの海 うちの見』 サラ・ヴェストファル

に。民家で海中の映像を観る。部屋の暗さが海に潜ったときの息苦しさに通じる。

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『うちの海 うちの見』 サラ・ヴェストファル

オンバ・ファクトリーに来たと思ったらカフェと男木島図書館であった。男木島は人口が増えて学校が再開したりと活気があるそうです。島の様子が変わっていくのや、経年変化した作品に再会することもトリエンナーレの醍醐味です。

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『The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)』 川島猛とドリームフレンズ 迫ってくるような細い線の表現と鏡の効果がおもしろい。

 

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『The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)』 川島猛とドリームフレンズ

新作が続きます。

『SEA VINEー波打ち際にてー』 高橋治希

窓の借景と陶器の花、というコンセプトは変わらないのだけれど、新しくなりました。 明るくて海を感じる作品で、お気に入りです。

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『SEA VINEー波打ち際にてー』 高橋治希

『Trieb-家』 遠藤利克

古民家の真ん中に滝のように水が落ちています。音も見た目もすごい迫力です。圧倒される。

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『Trieb-家』 遠藤利克

ちょっと迫力がありすぎたので、ほっとする作品に。

『アキノリウム』 松本秋則

『自転-公転』 リン・ティェンミャオ(林天苗)

くるくる回る廃材など、音がかわいいのです。

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『アキノリウム』 松本秋則

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『自転-公転』 リン・ティェンミャオ(林天苗)

で、一番楽しみにしていた

『未知の作品2019』 グレゴール・シュナイダー

まさかの作品制作中でした…。残念…。(あとで、秋会期を回った人の写真なんか見かけると、もっともっと一帯が 真っ黒に変化していました。)

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『未知の作品2019』 グレゴール・シュナイダー 制作中

う〜ん、残念…という傷心を癒やしてくれたのが

『生成するウォールドローイング -日本家屋のために』 村山悟郎

華やかできれい!受付のこえび隊の人と、一緒になったゲストの人と「花に見える!」「鳥に見える!」と想像しながらきゃいきゃいと楽しみました。

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『生成するウォールドローイング -日本家屋のために』 村山悟郎

港に戻ってきて

『タコツボル』 TEAM 男気

子どもが遊べるようになっています。大人も中に入りましたが。中にはちゃんとタコも入っていました。

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『タコツボル』 TEAM 男気

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吸盤

食事もしてのんびり一日かけてまわれたので急坂もそんなきつくなかったような…。新作がたくさん観れて楽しかったです。

瀬戸内国際芸術祭2019夏 小豆島 2019.8

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「太陽の贈り物」 チェ・ジョンファ(崔正化)

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『再び ・・・』 キム・キョンミン

大島から高松に戻り、小豆島へ移動。瀬戸内では2番目に大きい島。

コンビニあるし、車多いし、フェリーばんばん着くし…って感じで他の島とは大分印象が違いました。

ホテルのレンタサイクルを借りてどこか回ろうかな〜って思ってたら、フロントの人に バスを使ったほうがいいって進められたものの、バス路線もよくわからず…。とりあえず、港周辺の迷路のまち周辺を回ってみることにしました。

 

『迷路のまち~変幻自在の路地空間~』 目

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蟻の巣がモチーフだそうです。おもしろかったのだけど、とにかく暑かった…。

あと、ホテルのフロントの人に夕飯を食べてきたほうがいい的なことをいわれたのでウロウロしてみたけど。めぼしいお店を見つけられず、お洒落なカフェでアイスコーヒーで涼んでまたバスに乗って港へ戻りました。

なんか、車乗らない族の私だと予想していたより身動きが取れなさそうだぞ?と思ったので、港のバス案内の窓口でバス路線図と時刻表もらってホテルへ戻って計画を練ることに。バス路線図を読み込んでわかったのは、

・芸術祭の作品群がある場所を循環してない(バス停で乗り換えが必要)

・芸術祭の臨時便があったりするけど、基本的に本数少ない

ということだったので、観たい作品を絞って

肥土山/中山、醤の郷周辺をメインに回ってみることにしました。

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また明日〜

翌日、朝一番のバスで、まずは肥土山/中山方面へ。

作品は3つあって、心のメインは『小豆島の恋』だったのだけど、9:30からなので時間関係ない屋外作品からゆっくり回れば、次の醤の郷周辺行きのバスでの移動にちょうどいいかな?なんて思ってました。

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バスに乗ってる芸術祭のゲスト、私だけだった…。バス停降りたら芸術祭のInformationがあって、こえび隊の人に『猪鹿垣の島』への道を教えてもらい…。

 

『猪鹿垣の島』 齋藤正人

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小豆島特有の猪鹿垣を作品として復興

てくてく回って戻ってきてもまだ9:00。

「『フルイーレ』も9:30からだからここで休んできな〜」みたいな感じでお邪魔させてもらいました。で少し、世間話をして…フルイーレの後、歩いて『小豆島の恋』へ行こうと思ってる話したら「いや〜暑いし、20分くらい歩くからバスにしなよ。ほら、○○分のバスあるよ」と強く進められたのでそのルートに変更(あっさり)。降りるバス停も「春日神社前降りたら下に見えるから」と親切に教えてもらいました。バス停って地図で見ると結構微妙な位置もあったりして「これはどっちのバス停が近いの?」ってこともあるからすごく助かりました。

 

『フルイーレ』 ジャコモ・ザガネッリ

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放置されていたプールから庭園へリノベーションした作品

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プールだ、懐かしい…(元水泳部)

『猪鹿垣の島』でも『フルイーレ』でも芸術祭のゲストをぽつりぽつり見かけたのですが、 みなさん、レンタカー移動のようでした…。そっか…効率よく芸術祭回るならそれがベストみたい。

親切なこえびさんにお礼を言ってバスに乗り…そろそろお客さんも増えてきて、みなさん目的地は同じ感じ。バス組とレンタカー組以外に、中国人の団体客がいて、どういうルートで来たのだろう?と思っていたのですが路線バスを待っている私を横目にチャーターバスがででんと着いて一斉に去っていきました…なるほど。さっきのInformationのこえびさんも、「直行便があるから中国人の団体客が増えたよ〜」って言ってたし。

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着いた〜。ほんとだバス停のすぐ下。

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段々畑が美しい…と思いながら歩く。

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着いたらかなりの迫力

『小豆島の恋』 ワン・ウェンチー(王文志)

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お昼寝したい空間…。(ちょっと痛そうだから、クッション持参で)

いつまでものんびりしたい空間でしたが、次のバスの時間に合わせて移動です。いざ醤の郷周辺へ。

バスの乗換えも滞りなく、着いてすぐ向かったのがこちら。

 

『ジョルジュ・ギャラリー』 ジョルジュ・ルース

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撮影ポイントから撮ると金色の円になる

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これは階段を登った先にあって、たぶん、正方形に撮れるポイントがあるのかなあ?階段の途中から撮る不安定な場所なので。あと、使ったチョーク?が置いてありました。

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奥にはお洒落なカフェ。梅スムージーを飲みました。熱中症対策!おいしかった。

写真展示の中にもう一点作品があって、場所を聞いたら、これから行く作品の近くでした。

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古くなったせいか、その場ではよくわからなくて何気なく写真を撮ってしまったけど、これも撮影ポイントありますね、円が見えそう。

で、この側の作品が、

 

『オリーブのリーゼント』 清水久和

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かわいい。実は果物の無人販売台。左側にちらりと見えています。

ここまで、散策してきた道も素敵でした。

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醤の郷だ。

 

『Umaki camp』 ドットアーキテクツ

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島の人たちと観光客の交流施設、誰でも自由に使えるキッチンやスタジオがある。これも作品。

もう一つ、楽しみにしていてた作品がこちら。


『静寂の部屋』 ハンス・オプ・デ・ビーク

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すべてグレーの空間に、観覧者が来ることで色彩が生まれる…。ってコンセプトだけど、窓の景色も色彩だ。おもしろい。

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色彩を生む私をちこっと。ピンクは直島銭湯のタオル。レギンスがグレーなのが残念。


『鐘舎 Bell Shelter』 朱哲琴 (Dadawa)

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とても広い空間、元米蔵だそうです。音に反応する波紋。大きいお鈴(でいいのかな?)があって、鳴らして波紋を起こすこともできます。なんとなく厳かな気持ちに。

予定通りうまく回れたので、先程のInformationのこえびさんに「三都半島は作品が多いんだけど…時間的に無理かな〜行けたら草壁港がいいから寄ってみて」ってすすめられてたので、草壁港に寄りました。

 

草壁港の作品

『辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展』 シャン・ヤン

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右側の建物の中で映像作品等あったのですが、可愛かったのがこちら。

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壁紙を剥がした絵。こんなのがいっぱい。

バスの時間まで、港のレストランでおやつとアイスコーヒーをいただき(休憩ばっか、暑いからしょうがない)ほどよい時間にバス停に移動。

他の待ち人を見ながらつらつら考えたのは、小豆島、観光地としても確立されているからか、バスで一緒になる人たちも、観光、ついでに芸術祭も、という感じの人が多いみたい…ってこと、島ステイで帰りの船の心配をしなくていい、というストレスがないのはいいな〜と目論んでいたのに、帰りのバスの時間の心配があったというとほほな感じ、山の方へ来ると、既視感……越後妻有の大地の芸術祭を思い出したなってこと、他の島みたく常に海を感じるだけではないのが新鮮でした。

あと、バスの乗り継ぎがあったり、バス停の場所がわかりづらかったりで、やたらと島の人に話しかけた旅でした。みなさん親切にしてくださってありがとう。いろいろお話できて楽しかった。あと「秋もおいでよ〜」って言われてうれしかったです。

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高松港へ帰ってきて。夕日に乾杯。

瀬戸内国際芸術祭2019夏 大島 2019.7

こえび隊のツアー後は自由にアートエリアをまわります。

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今は使われていない単身者用の宿舎を利用しています。あまり写真を撮らなかったなあ、もっと撮ればよかったなあ、と少し後悔。

 

『{つながりの家}GALLERY15「海のこだま」』 やさしい美術プロジェクト

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島に唯一遺された木造船。船の使用が許されるようになって、釣りに出たり、近くの無人島へ渡って海水浴などをするときに使ったそう。以前は下にも展示があって中に入れたりしたみたいです。(感想ブログで見かけました)

作品も老朽化してくると見せ方が変わりますね。豊島の『遠い記憶』という作品も、2013年のときは中に入れたけど、2016年には外から見るだけでした。

 

『青空水族館』 田島征三

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陸の上の海中世界。 このステンドグラスは『深海のミジンコたち』

他にも、『捨てられた海』という作品は、漂流物で作った魚。紐をひっぱると、「どうして私を捨てたの?」と声が流れます。捨てた、という言葉に幾重もの意味を感じますね。

 

『森の小径』 田島征三

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島に自生し、潮風に強いトベラやウバメガシ、かつて入所者が山に登り鑑賞していた山つつじを山から移植。また入所者が育てている盆栽の松などを提供してもらい作庭している。大島で暮らす人たちや訪問者が散策を楽しめる庭を目指している。(公式サイトより)

大島の植物は松をはじめ、本当に見事です!

田島征三は他にも新作で『「Nさんの人生・大島七十年」-木製便器の部屋-』がありましたけど、 ストレートな表現に圧倒されました。

 

『稀有の触手』 やさしい美術プロジェクト

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床(畳)も壁も天井も深いブルーです。

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窓越しの盆栽が綺麗で立派だなあと思って。

大島で暮らした人の熱を伝える場所を 大島の歌人、斎木創の歌「唇や舌は麻痺なく目に代る稀有の触手ぞ探りつつ食う」には自らの命を燃やし続ける人の生々しい姿がある。遺されたものを通じて大島の一人ひとりから放たれた体温に触れるような場所をつくる。(公式サイトより)

目に代る稀有の触手…つらい経験を、なんて美しい表現に落とし込むのか…。

 

『海峡の歌/Strait Songs』 山川冬樹

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近くて遠い大島と庵治(あじ)を結ぶ 大島の対岸、庵治町。かつては自由を求めて大島から庵治へ海を泳いで渡ろうとする人たちが後を立たなかったという。「隔てる海」を「つなげる海」へ。時を超えて両地の間の海峡を泳いで渡り、その記憶をインスタレーション展示。(公式サイトより)

海を渡っての脱走…以前観た『軍中楽園』という映画を思い出しました。あれは戦争の悲劇でしたけど。入所者さんの短歌を今の子どもたちが朗読します。一人ひとりの人生が浮かび上がってきます。

 

『歩みきたりて』 山川冬樹

一人の歌人の足跡を辿る 終戦後、モンゴル抑留中にハンセン病が発覚し、大島で暮らした歌人、政石蒙。政石の足跡を巡って、モンゴル、大島、松野(政石蒙の故郷)を旅し、各地で撮影した映像と遺品によるインスタレーションを制作。(公式サイトより)

こちらも…どうせ死ぬなら戦争で散ろうと嘘をついて軍隊に入ったものの死ねず、モンゴル抑留中に隔離されたと…幾重にも孤独の人生。映像が美しかった。

 

どの作品も、差別や偏見にあった方々のメッセージがアートの礎になっています。

 

リングワンデルング』 鴻池朋子

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リンデワンデルングからの眺め

タイトルは悪天候で方向を見失い、無意識に円を描くように歩くことをいう登山用語。 昭和8年青松園青年団によって北の山につくられた全長1.5kmの周路。長い間閉ざされていたその旧道を順次復活していく。 (公式サイトより)

ということで、復活させた登山道、が作品らしいです。入り口で、登山登録(ノートに名前と持ってった名札の番号と携帯電話番号を書く)して 緊急連絡先の書かれた名札を下げて入ります。気楽な気持ちで入ってみたのですが、なるほど、登録もさせられるよなって感じでした。

経験上、島へ来るときはそれなりの装備(肌は露出しない、歩き慣れた靴にリュックなど)してたので 大丈夫でしたが、自然のままなので、蔓系の植物に足を取られ壮大に転びました!(てへっ)

幸い怪我はしませんでしたが、超焦った!危うく緊急連絡先にお世話になるところでした。

そして…人生初、セミにおしっこをかけられましたよ! 子供の頃、よく漫画なんかでみたけれど!本当にあるんだ!と呆然としました。

後で聞いたところ同じ虫でも芋虫が落ちてきたり、 入り口の注意書きには蜂に注意の旨(ちゃんと読んでなかった!読んでたら入れなかったかも…)が あったりしたそうで…。なかなかワイルドな作品ですね。ところどころに、入所者さんの言葉、文章が書かれた看板が掲げられているのですが、心の余裕がなくて歩くだけで精一杯でした。

こえび隊の人は「20分くらいで歩けますよ〜」っておっしゃってましたがじっくり見るなら倍くらい時間かかるかも。登山のつもりでどうぞ。単独行動はちょっと心細いかも。(私は心細かったです…)

さて、フェリーの時間まで外を散策でもいいのですが(立派な松もたくさんあることだし)暑さに負けて、カフェ・シヨルで一息ついてました。

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社会福祉会館入口、カフェ・シヨルもこの中です。

 

『物語るテーブルランナー in 大島青松園』 鴻池朋子

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カフェ・シヨルの中での展示。

入所者さんだけでなく、看護師、介護士の方々から個人の物語を語ってもらい、絵にし、それをテーブルランナーにしたもの。ここでも、みなさんの生活が、人生が見えてきます。あとは、映像作品もありました。

残念ながらカフェ・シヨルが営業日ではなかったので、おいしそうなドリンクが楽しめなかった…梅とか瓶に入ってるのが見えて、いいな〜ってなりました。

クリスティアンバスティアンスの作品『大切な貨物』も秋会期からだし。やはり、また来なければいけませんね。

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売店兼食堂で食べたおすし、シンプルなのにめちゃくちゃおいしかったです。