旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

特別展 昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界 泉屋博古館東京 2024.9

美術系のメルマガで見かけた「板谷梅樹」という名前、ん?板谷?もしかして、と思って展覧会のサイトを見に行ったら、やっぱり板谷波山の息子だった。 「花」のモザイクの可愛さに、いいな〜と思って会期も短いし久しぶりに早めに足を運びました。 泉屋博古…

宇野亞喜良展 東京オペラシティアートギャラリー 2024.6

GW〜5月は自分の作品の制作に追われて結局ひとつも展覧会に行けず、見逃したのもちらほら……。宇野亞喜良展、お正月の日曜美術館もよかったし、早めに行きたかったのに、結局6月に入ってからとなってしまい、混んでる中での鑑賞となりました。一部を除き撮影…

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 板橋区立美術館 2024.4

相変わらずの遠路はるばる……バナー シュルレアリスムを知る入口はサルバドール・ダリが多いかと思うけれど、例に違わず私も子供の頃にみた不思議なダリの世界には魅了されました。今年はアンドレ・ブルトンのシュルレアリスム宣言から100年とのことでシュル…

生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 東京ステーションギャラリー 2024.4

メインビジュアルは「(馬と少女)」山根曲馬団というサーカスを撮影したシリーズの1枚 広告を見て、その写真にとても心惹かれて鑑賞。 安井仲治、知らなかったので、まっさらなままで観てみました。 20年ぶりの回顧展。大正から昭和戦前に活躍した写真家で…

麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期 2024.3

麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展です。 去年の11月、麻布台ヒルズオープンで、オラファー・エリアソンのパブリックアートが設置されて、さらに麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展もあると聞いて、「おっ!」と喜びつつも「3月までね、とそのうちに」と…

もじイメージGraphic展 辺境のグラフィックデザイン 21_21 DESIGN SIGHT  瀬戸内のメルヘン 緑川洋一 フジフイルムスクエア 2024.2 

今年に入ってから、始まったらなるべく早めに行く、というのを心がけてて、今のところ順調なのですが、こちらは終了近くなってからの鑑賞となりました。 21_21は会期が長めなのでつい油断してしまう 文字に関してのグラフィックデザイン展だと従来は過去の大…

フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築 パナソニック汐留美術館 2024.2

館内はバナー等も撮影禁止なので、お外のポスター。次回はテルマエ展か。 始まったらすぐに行こうと思っていたら、曜日問わず混雑して、入場制限していると聞いたので、じゃあ土日の混雑は必須だし平日は行けそうもないしとあきらめかけたのですが、『クーン…

マティス 自由なフォルム 国立新美術館 2024.2

花と果実 切り紙絵の大作『花と果実』が修復を経て日本初公開!とのこと。昨年の東京都美術館のマティスも観たけれど、マティス好きだし、また、違う展覧会なのだろうしと、運良く休みだったので、珍しく初日に行ってみた。 『花と果実』亡くなる前年に完成…

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵 東京都美術館 2024.2

入口のフォトスポット 印象派と名のつく展覧会、しかもメインビジュアルはモネの睡蓮、とくれば、混みそう、なるべく早めにと思って行ってみました。やっぱり混んでました。 ウスター美術館、聞き慣れなかったですが、アメリカボストン郊外の美術館で、1898…

白井美穂 森の空き地 @府中市美術館  和紙がおりなす日本の美 @三鷹市美術ギャラリー 2024.2

白井美穂 森の空き地 このポスターの不思議な雰囲気に惹かれて府中市美術館へ。府中駅からバスでもいいけど、東府中駅からならちょっと遠いけど歩いても行けます。(もちろん東府中からのバスもあります)東府中から行く方が私の好みです。昨年の「江戸絵画…

本阿弥光悦の大宇宙 東京国立博物館 2024.1

「始めようか、天才観測。」って、変わったコピー、と思ったけど、天体観測にかけているのか、展覧会タイトルが大宇宙なだけに、と今気づきました。 1月中にトーハク参りをしたいな、と思っていたら、ちょうどこの企画展がはじまったので行ってきました。 入…

サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 千葉市美術館 2024.1

入口で係の人に「撮影可能な作品以外は禁止です」って言われて「あ!撮影できる作品があるんだ」って顔に出たらしく「…4点ですが」って目をそらして言われてちょっとおもしろかったです。 2023年のトップ3の後は、今年行きたい展覧会2024のハッシュタグがあ…

テオ・ヤンセン展 千葉県立美術館 2024.1

去年の12月のイベントに行ったとき、入場2時間待ちで断念したテオ・ヤンセン展に満を辞して行ってきました。千葉みなと駅から徒歩で、道も美術館の周辺もそんなに混んでないし、空いてるかな?と油断してたらなかなかの混み具合、みなさん車で来ていて入り口…

展覧会のちょっといい話 絵本と近代美術のあれこれ 板橋区立美術館 2024.1

こちら、11月からやっていて、所蔵品の武井武雄の刊本139冊全て展示されるというのに惹かれつつなにぶん、板美は遠いなあ……となかなか腰が上がらなかったのですが、新年早々連休がある!展示も1/8まで!だったのでえいやっと行ってきました。2024年の展覧会…

2023年の展覧会トップ3

X(旧Twitter)で毎年あるハッシュタグ、『0000年の展覧会トップ3』いつからか参加しているのですが、2023年はこのようになりました。順序不同です。 クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ 東京都現代美術館 ネット上に上がっている画像を見ても、「こ…

2023年振り返り

雑誌の星座コーナーのイラスト 山羊座 (森本美由紀展より) 今年行った展覧会を振り返ってみる。とりあえず羅列。 1月 京都・智積院の名宝 サントリー美術館 クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門” 21_21 DESIGN SIGHT ヴァロットン 黒と白 三菱一…

テオ・ヤンセン ストランドビーストin千葉みなと new born 荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった 千葉市美術館 2023.12

夏に島根県立美術館でテオ・ヤンセン展と聞いて、すごく似合う、いいなあ、行きたいなあなんて思っていたのですが、なかなか難しく思い叶わず。巡回展とは知っていたので調べたら10月から千葉県立美術館と知り、これなら行ける!とわくわく待っていたら、こ…

瀬戸内国際芸術祭 秋 おまけ 2022.11

二日連続、夜までみっちり楽しんで満足感があったのか、最終日は観光に、こんぴらさんこと金刀比羅宮へ行ってみました。 高松から琴平まで、時間節約と思って特急に乗ったらアンパンマンでした。かわいい。 JR琴平駅はレトロな洋館風建築で素敵でした(写真…

瀬戸内国際芸術祭2022 秋 屋島 2022.11

年末の忙しさや仕事に追われていたら、もう年が明けて、2月になってしまった。今更ながら今年もよろしくお願いします。残りの瀬戸芸旅です。 3日目夜:屋島 島といっても春会期の沙弥島と同じ、陸続きの島です。源平合戦で有名ですね。本当は、コトバスのナ…

瀬戸内国際芸術祭2022 秋 小豆島 2022.11

早朝、朝食を買いに、遠目にジュリアン・オピーの作品、今日もいい天気になりそう 3日目:小豆島 宿泊したホテルの朝食が和食のみで、どうしてもパンが食べたくてコンビニに。小豆島へのフェリーは9時発なのでのんびりの朝です。 土庄行きのフェリーはクーポ…

瀬戸内国際芸術祭2022 秋 旧観音寺商店街エリア よるしるべ 2022.11

観音寺は、瀬戸芸で、観音寺港から伊吹島へ行く時に利用する駅です。 chiegon.hatenadiary.jp 多度津駅からは特急なら15分ですが、時間があったので、のんびり予讃線の普通電車(所要時間40分強)で向かいました。 途中、海岸寺駅から宅間駅の車窓が海と平行…

瀬戸内国際芸術祭2022 秋 高見島&多度津港周辺 2022.11

高見島 2日目: 1日目は女木島に変更したので、残りの旅程を固めることにしました。秋の島に行くには電車の時間もあるし。 一番行きたいのはやっぱり高見島なので、2日目は高見島に。そして夕方、観音寺に行ってよるしらべ。 3日目は、青木野枝の新作の場所…

瀬戸内国際芸術祭2022 秋 女木島 2022.11

1日目: 久しぶりの羽田、空港はつい早めに着いてウロウロしてしまいます。久しぶりの飛行機、とワクワクしていたら、なんと飛行機が30分ほど遅れてしまいました……。 でも、窓からは降ったばかりの雪に染まった富士山も見れて楽しいフライトでした。 予定で…

瀬戸内国際芸術祭2022 秋 計画編(3年後のための備忘録)

Liminal Air -core- 大巻伸嗣 高松港、今年も来たぞ〜って毎回撮影 2019年は3シーズンパスポートで春夏秋と巡った瀬戸内国際芸術祭。 その後、緊急事態宣言が出てた2020年は、まあ、次の瀬戸芸の頃にはおさまってるんじゃ?って思ってたけど全然そんなことは…

ライアン・ガンダー われらの時代のサイン 東京オペラシティアートギャラリー 2022.8

篠田桃紅展を観に行ったとき、 篠田桃紅展 東京オペラシティアートギャラリー 2022.5 - 旅の目的は主にアートです。 次の企画展、ライアン・ガンダーのチラシになんか見覚えが…と思ったら、2021年に観た『ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 「ストーリーはい…

かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと Bunkamuraザ・ミュージアム 2022.8

東急のショーウィンドウ 本好きな子どもだったので、小学校に入学して初めて授業で図書室に行ったときを覚えている。好きな本を読みましょう、で、手に取ったのが、かこさとしの『どろぼうがっこう』。表紙がとてもかっこよかったのだ。今でもイカす!と思う…

生誕100年朝倉摂展 練馬区立美術館 2022.7

『歓び』 きれいな、ピンク色の豊富さがとても好き 朝倉摂といえば舞台美術家の印象が強かったのですが、日本画家、絵本画家の顔もあったことを知り、表現の仕方を変えていくアーティストがとても好きなので、俄然興味が出ました。 日本画から出発した表現は…

仙厓ワールド また来て笑って!仙厓さんのZenZen禅画 永青文庫 2022.6&7

夏の散歩道 永青文庫までの道は散歩にぴったり、最後の階段がちょっときついけど。今は何やってるのかな?って調べたら仙厓さんの禅画で、一度まとまってみたかったし、前期後期でほぼ入れ替えというので、はりきって両方堪能してきました。(気づいたの前期…

香道の世界 ~志野流香道五〇〇年の継承~ 増上寺宝物殿 2022.6

梅雨明けのすごく暑い日に。 日美のアートシーンで、香道の展示があるとのことで行ってみました。宝物殿どこから入るのかわからなくて増上寺の周りをうろうろしちゃった。普通に中に入ればわかりやすかったです。 香道と聞いて思い出すのは『丘の家のミッキ…

イスラエル博物館所蔵 ピカソ/ひらめきの原点 パナソニック汐留美術館 2022.5

版画を中心に、というコピーに惹かれて。 青の時代、バラ色の時代からキュビズム、シュルレアリスムまで、幅広い年代の作品群を版画を中心に油彩画や墨画、素描まで、満遍なくピカソの魅力を味わえる展覧会でした。 ピカソの作風の変遷とともに、女性遍歴も…