旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 千葉市美術館 2024.1

入口で係の人に「撮影可能な作品以外は禁止です」って言われて「あ!撮影できる作品があるんだ」って顔に出たらしく「…4点ですが」って目をそらして言われてちょっとおもしろかったです。

2023年のトップ3の後は、今年行きたい展覧会2024のハッシュタグがありまして。

私はそのうちの1つがこの「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」でした。(残り2つはおいおい)千葉市美で荒井良二展をみたあと、次の予告のチラシを見て、テンションが上がってしまった。浮世絵展で1つや2つ展示されているのを見た記憶があるようなないような、主に画集でしか見たことのなかった10頭身12頭身?美人の浮世絵で有名な鳥文斎栄之がまとめて観られるとは!

前期後期で多く入れ替えがあるみたいなので、開幕早々行ってきました。初日の16日だったらさや堂ホールで獅子舞があったのだけど、予定合わず。お正月らしくていいな、いつか見てみたいです。

鳥文斎栄之はタイトルにあるとおり、旗本の出身から浮世絵師になった人で、明治時代に外国に多くの作品が渡ったため、あまり注目されてこなかったのか、この展覧会も世界初だそうです。

川一丸船遊び 大判錦絵5枚続 豪華!

新大橋橋下の涼み船 こちらも大判錦絵5枚続

美人画が堪能できる絵師ですね。門人の章もあって、人気で力のある浮世絵師だったことがわかります。

郭中美人競 大文字屋内本津枝 門人 鳥高斎栄昌の作品

物語絵も、伊勢物語源氏物語など、なんか優雅でしっとりした感じです。「紅嫌い」←その通り、紅を使わない刷り、「紫絵」←紅嫌いから特に紫を多用した色合い、の手法を初めてみたと思います。どちらもシックで、新しい浮世絵の魅力を知りました。
後期も楽しみです。図録も買ったので読み込んでおこう。


同時開催とある、「武士と絵画」がまた素晴らしかったです。
ここで、徳川家光へたうま個性的な絵に出合えるとか。鍬形蕙斎(北尾政美名義含む)に、酒井抱一、鈴木基一に、ともりだくさんでした。

常設展も!曽我蕭白とか、豪華。やっぱり千葉市美術館はいいですね。