浮世絵好きとしては気になっていたのだけど、何気に遠いのでなかなか足を運ぶきっかけがなかった、町田市立国際版画美術館。ヨルク・シュマイサー展の評判が良いのでこれはいいきっかけと、初めて行ってきました。
ドイツに生まれ学び、日本で学び、オーストラリアに辿り着き生涯を閉じた版画家。オーストラリアに拠点を持ってからも、中国やカンボジア、果ては南極まで旅をして作品を作り続けて。まさに旅する版画家。
どの作品も本当によかった。写真撮影可だったので色々撮ってみましたが、照明とか入っちゃうし、難しいですね。
日本に留学中の作品。他の作品に比べると粗野な感じ。そこがいい。
清水寺の春夏秋冬の作品(すべて同じアングル)があって、これは「夏」。4つの中で一番好きだな〜と思ったもの。この縦線は雨?もしくは蝉時雨?などと想像力を掻き立てられました。
一緒に旅した道具たち。
そして
「シュマイサーが訪ねた地」ー作品に描かれた地を知る方々に、展示作品を前にお話いただきます。というギャラリートークがあって、参加してみました。
この日は、「オーストラリア・アーネムランド」 窪田幸子氏(神戸大学教授)でした。アボリジニーの研究をされている文化人類学者の方でとても魅力的な方でした。お話もとてもおもしろくて。実際にシュマイサーの制作の映像も見れて貴重な体験でした。世の中には自分の知らないことがまだまだたくさんあるな〜と興奮してしまった。本当に楽しい時間でした。参加してよかった。
ギリシャの詩人カヴァフィスの詩「イタケー」より。 シュマイサーが愛した詩だそうです。
町田市立国際版画美術館、公園の中で、噴水もあって、お気に入りの美術館になりました。