旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅 町田市立国際版画美術館 2018.11

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浮世絵好きとしては気になっていたのだけど、何気に遠いのでなかなか足を運ぶきっかけがなかった、町田市立国際版画美術館。ヨルク・シュマイサー展の評判が良いのでこれはいいきっかけと、初めて行ってきました。

ドイツに生まれ学び、日本で学び、オーストラリアに辿り着き生涯を閉じた版画家。オーストラリアに拠点を持ってからも、中国やカンボジア、果ては南極まで旅をして作品を作り続けて。まさに旅する版画家。

どの作品も本当によかった。写真撮影可だったので色々撮ってみましたが、照明とか入っちゃうし、難しいですね。

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日本に留学中の作品。他の作品に比べると粗野な感じ。そこがいい。

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清水寺の春夏秋冬の作品(すべて同じアングル)があって、これは「夏」。4つの中で一番好きだな〜と思ったもの。この縦線は雨?もしくは蝉時雨?などと想像力を掻き立てられました。

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一緒に旅した道具たち。

そして

「シュマイサーが訪ねた地」ー作品に描かれた地を知る方々に、展示作品を前にお話いただきます。というギャラリートークがあって、参加してみました。

この日は、「オーストラリア・アーネムランド」 窪田幸子氏(神戸大学教授)でした。アボリジニーの研究をされている文化人類学者の方でとても魅力的な方でした。お話もとてもおもしろくて。実際にシュマイサーの制作の映像も見れて貴重な体験でした。世の中には自分の知らないことがまだまだたくさんあるな〜と興奮してしまった。本当に楽しい時間でした。参加してよかった。

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ギリシャの詩人カヴァフィスの詩「イタケー」より。 シュマイサーが愛した詩だそうです。

町田市立国際版画美術館、公園の中で、噴水もあって、お気に入りの美術館になりました。

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