篠田桃紅展を観に行ったとき、
篠田桃紅展 東京オペラシティアートギャラリー 2022.5 - 旅の目的は主にアートです。
次の企画展、ライアン・ガンダーのチラシになんか見覚えが…と思ったら、2021年に観た『ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」』のライアン・ガンダーだった。2021年に開催予定だったけど、イギリスがロックダウンされ延期となり、代わりに何かできないかとライアン・ガンダーのキュレーションによる収蔵品展が開かれたのでした。
このときは、懐中電灯を持って鑑賞する、というのに面白さを感じて観に行ったのだけど、「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」どちらも楽しくて、思うように美術館にも行けない時勢のストレスが吹き飛ぶような気持ちになったのを覚えています。
そんな経緯を経てようやく開催された大規模個展です。撮影OKなので画像多めです。
通貨やクレジットカード、IDカードなどのシルエットをかたどった黒いシートがあちこちに撒き散らされている作品。ロッカールームも例外でなく。そんなロッカーには
真ん中の一列に石が入っています。
会場に入ると…
壁に券売機が埋め込まれていて手をかざすと何かが出てきます。こんな感じで作品リストを見ながら、会場隅々まで見渡さないと、何か見逃してしまうかも!とドキドキ。
この作品の上をよく見ると
作品があります。
壁にも天井にも。空間全体を作品にしてしまっています。
こちらは女性。男性の『最高傑作』は調整中でした。他にも壁には
お札とか、
しゃべるネズミとか。その壁の奥の世界まで想像してしまう。
この扉を開くとどこに出るのだろう?
かと思えば、こんな大きな作品も。
大きなもの、その中にもよく見ないと見落としてしまうしかけも。
時間の経過で、移ろう作品もおもしろい。
ゴミではありません。作品です。拾うと、
監視の方がまた同じ手紙を置いてくれます。この方の首にかかっているネックレスも作品です。
そして受付にも
奥のゴムのバングルのようなものが作品です。ブロンズ製。(ピンボケしちゃってるけど)
映像作品もおもしろかったです。ライアン・ガンダーはずっとお面をかぶっているの。
空間、時間そのものをを楽しむような、そんな展覧会でした。
会期残り少ないですが9/19まで。