旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

ライアン・ガンダー われらの時代のサイン 東京オペラシティアートギャラリー 2022.8

篠田桃紅展を観に行ったとき、

篠田桃紅展 東京オペラシティアートギャラリー 2022.5 - 旅の目的は主にアートです。

次の企画展、ライアン・ガンダーのチラシになんか見覚えが…と思ったら、2021年に観た『ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」』のライアン・ガンダーだった。2021年に開催予定だったけど、イギリスがロックダウンされ延期となり、代わりに何かできないかとライアン・ガンダーのキュレーションによる収蔵品展が開かれたのでした。

このときは、懐中電灯を持って鑑賞する、というのに面白さを感じて観に行ったのだけど、「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」どちらも楽しくて、思うように美術館にも行けない時勢のストレスが吹き飛ぶような気持ちになったのを覚えています。

ストーリーはいつも不完全……

薄暗い会場の中懐中電灯を照らしての鑑賞体験

色を想像する こちらは今回も開催中

無彩色の作品群と…

その向かいには枠とキャプション

そんな経緯を経てようやく開催された大規模個展です。撮影OKなので画像多めです。

気になるネズミ

入口から何やら作品が

野望をもってしても埋められない詩に足りないもの

通貨やクレジットカード、IDカードなどのシルエットをかたどった黒いシートがあちこちに撒き散らされている作品。ロッカールームも例外でなく。そんなロッカーには

持つことと在ることの板挟み

真ん中の一列に石が入っています。

会場に入ると…

あなたをどこかに連れて行ってくれる機械

壁に券売機が埋め込まれていて手をかざすと何かが出てきます。こんな感じで作品リストを見ながら、会場隅々まで見渡さないと、何か見逃してしまうかも!とドキドキ。

物理的あるいは認知的な手段によって(壊れた窓の理論10月8日)

この作品の上をよく見ると

時間を逆行しながら過ごす

作品があります。

脇役(バルタザール、ヴェニスの商人:第3幕第4場)

摂氏マイナス267度 あらゆる種類の零下

壁にも天井にも。空間全体を作品にしてしまっています。

あの最高傑作の女性版

こちらは女性。男性の『最高傑作』は調整中でした。他にも壁には

僕は大阪に戻らないだろう

お札とか、

2000年来のコラボレーション(予言者)

しゃべるネズミとか。その壁の奥の世界まで想像してしまう。

生きるための日常業務

この扉を開くとどこに出るのだろう?

かと思えば、こんな大きな作品も。

ばらばらになった自然のしるし(大多数は立ちすくんで気もそぞろに月を見つめる中、少数派は怒りに駆られてしるしを描く)

もはや世界はあなた中心ではない

大きなもの、その中にもよく見ないと見落としてしまうしかけも。

ワタシは・・・(xviii)

スタジオの窓からの眺め(2017年10月5日)

雪のやまないスノーグローブ(前頭前野をオンラインに保つための試み)

時間の経過で、移ろう作品もおもしろい。

若き作家への手紙

ゴミではありません。作品です。拾うと、

首にかけた重石(時間を無駄にしなかった証)

監視の方がまた同じ手紙を置いてくれます。この方の首にかかっているネックレスも作品です。
そして受付にも

郵便配達人は二度ドアをたたく

奥のゴムのバングルのようなものが作品です。ブロンズ製。(ピンボケしちゃってるけど)

映像作品もおもしろかったです。ライアン・ガンダーはずっとお面をかぶっているの。

空間、時間そのものをを楽しむような、そんな展覧会でした。

調査#5:ふぅぅん , そういう風にできているわけね?

会期残り少ないですが9/19まで。