ゴードン・マッタ=クラークは1943年アメリカ生まれ。
アートのみならず、建築やストリートカルチャー、食など幅広い分野で多くの作品を生み出した。
とくに実際の建築物を分断する「ビルディング・カット」で広く知られ、都市に介入する姿勢を生涯貫いた。
78年に脾臓癌のため逝去。没後40年に当たる2018年に開催される本展はその生涯を彫刻や映像、写真、資料などによって多角的に紹介するもの。
(公式サイトより)
アジア初の回顧展だそうです。あまり詳しくはないので調べたところ、父はシュルレアリスムの画家で建築家、ロベルト・マッタで母親は画家のアナ・クラーク、名付け親は現代美術家のマルセル・デュシャン。現代美術の申し子的な生まれ育ちの人ですね。
現代美術を鑑賞するときは、アーティストのプロフィールや時代背景などを調べて、できるだけ理解するよう努力しますが、だいたい、よくわからないな〜と思いつつ、自分がどう感じたか、で楽しむようにしています。
ゴードン・マッタ=クラークの作品で感じたのは、「体温」です。建築物や都市など人が介在するものがモチーフだからでしょうか。
彼の作品は物としては残っていないけれど、写真や資料で映像で過程も残っていて。その臨場感が伝わってくるような展示でした。いい出会いをしました。
サブタイトルの【Mutation in Space】
「Mutation」て何かしら?って調べたら、「突然変異」でした、なるほど。
印象に残った作品
「ツリーダンス」
「チャイナタウンの覗き見」
「クロックシャワー」
「オフィス・バロック」
「日の終わり」
「オフィス・バロック」模型越しの「日の終わり」映像