旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

ムンク展ー共鳴する魂の叫び 東京都美術館 2018.11

 

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有名な叫びを観たいというのもあったけど、ムンクをきちんと鑑賞したことがないな〜と思って。そして、きっと混むだろうから、と前売り券も買って早めに行こうと平日の昼間に行ってみたら、入場20分待ちだった……。

ちょっとひるんだけど中は広いので入ってしまえば普通に鑑賞できました。なんだ〜。入場待ちだと「出直すか」って踵を返すことが多かったけど今後は気をつけよう……。

若い頃の作品から晩年まで。9つの章に分かれての展示です。幼い頃から家族を亡くしたりそのせいなのか神経症になったりと(第2章 家族ー死と喪失、第4章 魂の叫びー不安と絶望)その境遇につらいな〜と思いながら観ていたのだけど、ムンクはちゃんと売れた画描きだったのね(第8章 躍動する風景)なんか、よかった、ほっとした。晩年は“鮮やかな色彩と軽いタッチによる平面的で明るい画面の作風”(第9章 画家の晩年)と言われているけど、色やタッチは関係なく画から感じられる「重さ」はどの時代にもずっと存在しているように思いました。

「叫び」は1910年のテンペラ・油彩画でした。前列で観たい人と後ろからでもいい人とでルートを分けていて(バベルの塔のときみたい)スムースに観れるようになっていました。これが入場待ちになっても中はそれほどでもなかった理由かな?

印象に残った作品は……メモしてたのだけど年末の掃除でしまいこんでしまったので…… 記憶を頼りに(気が向いたら付け足すかも)

第2章 家族ー死と喪失

・「病める子」など 暗いテーマのこの時代、横顔が多いのも理由があるのか……

第3章 夏の夜ー孤独と憂鬱

・「夏の夜、人魚」など

海、フィヨルド、月の光、などをモチーフとした独特の世界観がどの作品も好みでした。

特徴的な、水面に映る月の描写って漫画「ハチミツとクローバー」ではぐちゃんが月見うどん食べたくなったやつだよね〜?などと思いだしたのも楽しかった。

第5章 接吻、吸血鬼、マドンナ

・「接吻」

・「吸血鬼」

・「マドンナ」

「叫び」に次ぐ代表作ですが、こっちの方が好き。 同じモチーフで版画、油彩と揃っていました。同じモチーフや構図にこだわる姿勢が好きです。何度も出てくる月の描写も含め。

画像は都美術館ロビーにあった映像。移り変わっていく様子がおもしろかったです。