二日連続、夜までみっちり楽しんで満足感があったのか、最終日は観光に、こんぴらさんこと金刀比羅宮へ行ってみました。
高松から琴平まで、時間節約と思って特急に乗ったらアンパンマンでした。かわいい。
JR琴平駅はレトロな洋館風建築で素敵でした(写真は帰りでいいや〜と思って撮り損ねた)お土産屋さんが並ぶ道を歩いて、表参道口まで。
『一生に一度はこんぴら参り』とか言いますが、ほんとに、一度でいいです!と思うくらいハードでした〜。これ、奥宮まで行く人、すごいなー。あと、昔『こんぴら狗(いぬ)』という風習(「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代わりにお参りをする)があったそうで、ワンちゃんと一緒にお参りができるので、愛犬連れの方をよく見ました。飼い主もワンちゃんもすごいね。
785段を登って本宮でお参りです。この先の奥宮まではさらに583段です、行かなかったけど。
へろへろになりながらの帰り道は、
のんびりと金比羅山を後にしました。
琴平駅へ戻る途中、琴電琴平駅にちょうど電車が来ていたので、栗林公園に寄ってみようかなあと、ことでんで帰ることに。
ことでんに揺られながら栗林公園の情報を検索したりなどしていましたが、やっぱり、もう疲れてしまい、公園の散策は、ちょっと無理、と今回は見送り。残りの時間は高松市美術館でのんびり過ごすことにしました。やっぱり美術館に戻るんだ、私。
でも、この判断はとってもよかったです。
開催中だったのは、『高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.11』独創性、創造性のある作家を発掘紹介する、年に一度の現代美術のグループ展。今回のテーマは「フラジャイル(fragile=こわれやすい、繊細な)」
赤松音呂、諌山元貴、稲崎栄利子、北野謙、本田健による展覧会でした。
陶芸家、稲崎栄利子の陶彫作品。繊細で幻想的な世界。
そして特に好きになったのが、赤松音呂の作品。
地球全体に生じる「地磁気」と銅線が仕込まれた木製の「輪」の磁気の相互作用によって北あるいは南に向かって輪が回転する。人間には感じることのできない地磁気の作用を動きで知覚するインスタレーション。
地球の大気が太陽エネルギーによって暖められ循環するようにこの作品も気化熱によって循環運動を続ける。サヌカイトや貝殻などがランダムに音を出す作品。作品名の「メテオン(Meteon)はMeteorology(気象学)とOn(音)を組み合わせた造語。
瓶に入れられた磁石が外部の磁力によって回転し、渦巻きが現れる。その回転は常に変化を続け、ゆらぎを持った渦巻きは水流の音と泡が弾ける。高音が混ざる複雑な音を生んでガラスのホーンで増幅される。作品名の「チョウズマキ」は手水と渦巻きを組み合わせた造語。
アートと、理系(?でいいかしら)の組み合わせは圧倒されることが多い。特に、目に見えないものがアートを通して見えるようになるからなんというか壮大な世界を感じるのが楽しいです。
この作品に出会えて、よかったな〜と幸福感に浸りながら、2022年の瀬戸芸旅は終わりました。また、3年後に素敵な旅をしよう。