時間をたっぷり使える旅の2日目!本島と高見島のはしご旅。9:30の船に乗るために早朝から出発。島旅の朝は早い…。(まあ、他にやることもないし、いっか)
本島までは岡山から特急で児島まで30分弱、児島駅から徒歩3分で児島観光、児島観光から船で30分で本島という道のりです。
岡山駅で朝食を食べて乗ろうと思っていた1本前の特急で移動。
早めに着いた児島駅で時間を持て余したので児島観光へ移動したら、朝市とかやってる大きい施設で、ああ、こっちで時間潰せばよかったな〜とか思っていたら…。駐車場には続々車が来てるし、船の切符売場開いてるし、で聞いたら9:30の船の前に臨時便出るって!
そうなんです、瀬戸芸こういうの結構あるので油断ならないです。特にレンタサイクル借りようと思っているときは先に出た臨時便で自転車が全部捌けます。なるべく早い船に乗ってしまうのが得策です。
慌てて切符を買って「往復?片道?」って聞かれて惰性で往復を買いました。(これは後でわかる判断ミス…)無事臨時便に乗れて船では観光案内のナレーションも流れて瀬戸内観光が味わえました。
本島着、レンタサイクルも借りられて(やっぱりギリギリだった!)早速出発です。本島は昨日の伊吹島とは違って水平移動、という感じ。港を中間点に泊集落・甲生集落と笠島集落を回ります。海を横目に走るので超気持ちいい。
まずは泊集落に。春に行った沙弥島の「そらあみ」が全長120mまで延びて本島にきました!本当だ!延びてる〜。
壮観です。作品も島もつながる…。
古民家を利用した作品が続きます。特に心惹かれたのが
「海境」中村厚子
網元の家だった築100年を超える古民家に本島の潮流を再現。スモークや光を使った表現と古民家ならではの隙間風が調和して不思議な気分になります。
次に海沿いを走りながら甲生集落へ。平らな道っていい!しかも海沿い!
平安時代の短歌から着想を得た作品。潮の干満や流れで見え方が変わるみたいです。朝だったのであまりわからなかったけど。帰りものぞいてみれば違う見え方をしたのかも。
死者を埋葬する場所と霊を祀る場所を分ける両墓制を作品に。両墓制、初めて知った。瀬戸内海塩飽諸島をはじめ、現存する地域がいくつかあるそうです。厳かな気分になりました。
次に笠島集落へ。
塩飽水軍の子孫、最後の塩飽大工の作業場だった空き家とタイと日本の伝統工芸品とのインスタレーション作品。伊吹島はインドネシアでしたが、本島はタイとの交流プロジェクトだそうです。
鏡、枠、を使って実像と虚像が入り混じります。ぶつからないように慎重に歩きます。
別の部屋は…
いろんな位置から見るとおもしろい。使われているのは本島の石、大阪城築城にも使われたそうです。
こちらも石をモチーフにした作品。泊集落に比べると古民家を明るい空間にした作品が多いです。
お昼をどこか外で食べたいな〜と自転車を走らせていたらとても素敵な場所に着きました。
この作品を背に
瀬戸大橋を眺めながら
たこめし!
移動中に本島市民センターで開催中の「塩飽本島合同文化祭」にちょっと寄ったら、「お土産にどうぞ」っていただいたのです。ありがたくお昼にいただきました。おいしかったです。島民のみなさま、ごちそうさまでした。島旅満喫!って感じです。
さて、次の島に移動の時間が迫っているので港に戻ります。
塩飽諸島出身の船員が多く乗船していたという咸臨丸の彫刻。島に関する知識が増えるのも瀬戸芸の魅力。楽しいな。
最後にもう一回、目に焼き付けようと「そらあみ」に。
潮が満ちてる!時間の流れでまた作品に変化が訪れる。これも瀬戸芸の魅力。