高見島で観た作品の作家さん、会場が変わるとどんな風に印象が変わるのだろう?って興味を持ちました。
なので、作品の前情報はあまりちゃんと読まず、さっと行ってしまったのだけど。ちょっと作品に対してきちんと向き合えなかった後悔の残る鑑賞体験になりました。
入ると、呼び鈴(非常ベルのような強い音でした、ドキドキした)
反対側は壁、ドア、貫通している、また、下に散らばっているアクリル板。
ん?こちらは中?壁紙だから中だよね?でもとても暗い。
向こうは呼び鈴があったから外?とても明るいけど、真っ白で少し怖いような明るさ。
そんな作品。
作家の作品の解説を読むと
物事を隔てる壁や境界線をモチーフにしながら、場所との関わりを出発点に作品を制作していること、この展示では人との関係性における希求と暴力性をテーマに空間を構成していること。
それを知ってから、高見島での作品もこの作品も、見方が変わってくるな〜と。
高見島では、島、また民家と外の関係性、から、アクリル板を通して光が入ってきて綺麗、とか時間によって、光の入る量が変わり、この空間も変わってくのだな、とか思って、この、アクリルの形状の持つ鋭さと壁を貫通しているという状態から伝える暴力性、ということには全然思い至りませんでした。
自分の呑気さにちょっと嫌になりながら観終わってから、スタバで一服しながら「はーっ」と心を落ち着けたりしておりました。
やっぱり、作家の作品のコンセプトをきちんと捉えてから鑑賞するって大切なんだなあと、ちょっと今までの自分の鑑賞の仕方を反省してしょぼんととしてしまった。
貴重な体験ができて本当によかったです。
自己満足だけのアート鑑賞なんてつまらないもの。
12/19まで。バーチャルツアーもあります。私も見直そっと。