まずは、最近行った展覧会から。
11月はお休みしてしまったので、10月に行った水戸芸術館です。
水戸芸術館は昔、それこそオープンしたてのころに車で行ったきりだったので、水戸駅からどんな行程になるのか不安だったのですが、バスが多く、行きも帰りもすぐ乗れたので、とてもスムースで、一安心でした。ちょっとした旅行気分も味わえて、まさにアートな小旅行になりました。
ピピロッティ・リストは豊島に作品があって印象に残っていて、今回は大規模な回顧展とのことで私的2021年に行きたい展覧会トップ3に入れて楽しみにしていました。
夏にまず、京都で開催していたので、旅行がてら観に行くのもいいなあ〜と思っていたらとてもそんな状況ではなく。おとなしく水戸への巡回を待つことに。
しかも、水戸も2021年8月7日~10月17日の予定が新型コロナウイルス感染症拡大による臨時休館のため8月7日~9月19日まで休場と、とても短い会期になっていしまい残念でした。
土日祝は事前予約をして当日窓口でチケットを購入、というシステムでした。
予約だけは早く入れていたので、その後、すぐ枠が埋まったと聞いて、今年は本当に鑑賞するにも大変だなあと。
身体、ジェンダー、自然、エコロジーを主題とした主に映像作品です。
靴を脱いで観るスタイル。クッションもあって快適です。映像の鮮やかさ、可愛らしさと、内容の相反にふふっとなった。
壁に張り付いた日用品の模型と手前に敷いてある小石と映像の融合。これもカーペットが敷いてあって……
この小さい小さい穴にも……
映像が。
空間が仕切られていて、その場所ごとの世界を覗く感じ。
こちらのスペースは、入口に『Help me』のネオンサイン。カーテンを開けると……
ベッドに寝そべって鑑賞します。
水面と水中を行ったり来たりする映像に、水に潜っているような静けさを感じます。息苦しさと心地よさを行ったり来たり……。
食卓と映像の融合。ここでも、日用品との融合、しかし、それを囲むのは他人。移り変わる映像が食卓の印象をどんどん変えていきます。
映像と家具が溶け合ったリビングルーム。置いてある小物も独特で楽しい。寛げる?寛げない?
靴を脱いで、クッションに身を委ねて鑑賞する、というのは心も無防備になるかも。そこに入り込んでくる、ピピロッティの世界。
最後に小さいルームで、身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ビデオ上映がありました。貴重な作品が観れてよかった。
作品、展示形態、どれも素晴らしくて、本当に行ってよかったなあ、と呟きながら帰りました。
今年の行きたい展覧会トップ3に入れてたけど、間違いなく今年の行ってよかった展覧会トップ3入りです。