旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

瀬戸内国際芸術祭2019 沙弥島 2019.5

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沙弥島は春会期のみの会場で、せっかく春に行くのだから行ってみたいな〜と、どんな作品があるのか調べたら、ここ数年気になっていた レオニート・チシコフの作品が! ということで、来島決定。初めての島が新鮮な瀬戸芸リピーターです。

沙弥島は陸続きの島なのでフェリーではなく、バスで向かいます。まずは、高松から予讃線で坂出まで。予讃線快速マリンライナー快速サンポートを利用すると15分くらい。普通だと30分くらいなので、快速で。

駅についたら、瀬戸内国際芸術祭シャトルバスか坂出市営バスで約20分です。シャトルバスの時間に合わせて坂出駅に着いたら、シャトルバスが満員で。電車はそんな混んでる風ではなかったので意外に思いながら満員バスに乗り込んだら係の方が、追加便出します〜。って言ってくれたので次のバスで座っていけることに。瀬戸芸、フェリーの臨時便も素早い判断で出してくれるし、とても助かります。ありがたいです。

もう夏ですか?!ってくらいの暑さと快晴の中、沙弥島に到着。

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沙弥島バス停

インフォメーション、なんていうか、国立公園的な入口、と、思ったら瀬戸大橋記念公園と隣接してるんですね。競技場もあって、とにかくのびのびとした空間で空も広くて 気持ちいいです。暑いけど。

で、早速その瀬戸大橋記念公園内に

『階層・地層・層』 ターニャ・プレミンガー

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『階層・地層・層』ターニャ・プレミンガー

登ると、予想とは違う道に出たりして、子供のような気持ちで、ついはしゃいでしまう。2013年からの継続展示で最初は土だけの丘だったそう。月日を経て緑に覆われてます。これからも変化していくのだろうな……楽しみです。

西ノ浜を基点にその先の万葉会館、反対側の旧沙弥小・中学校へと向かいます。

てくてく歩いているとインフォメーションでも宣伝してた、島めしのポスター。

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発売時間に間に合ったので今日のお昼はこれで。

海水浴場なので売店もあり、食事に困ることはなさそう……そこらへんはやっぱり陸続きだからでしょうか。そらあみを横目にお弁当の列に並んで購入しました。

『そらあみ〈島巡り〉』 五十嵐靖晃

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『そらあみ〈島巡り〉』五十嵐靖晃

は、よくメディアにも取り上げられている瀬戸芸を象徴する作品、のような気がする。絵になるし、漁網ってとこも。瀬戸芸2019年のために新たに編まれて、今回は、秋会期に本島でも展示があります。浜辺沿いに眺めて、風になびいて、動きがあってとてもおもしろく美しいです。

浜沿いを歩いて万葉会館へ、いわゆる公民館?沙弥島は柿本人麻呂にゆかりがあるのですね。こちらでの作品は2つ。

『大岩島2』 大岩オスカール

大岩さんの作品は男木島にもあってそちらもおもしろかった。

一つの部屋の中にエアドームが作られていて、描かれた扉から入ると、360度パノラマで瀬戸内をイメージした風景が描かれています。黒の油性マーカー(150本費やしたそう!)だけで描かれた世界です。靴を脱いでの〜んびりくつろげる感じが瀬戸内の海を眺めるのんびりさと通じているかも。2016年には小豆島での展示だったそう。

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描かれた扉

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パノラマで撮ってみた一部。浜辺。

『12島と港の物語・回遊式アニメーション』 蓮沼昌宏

「キノーラ」という取っ手を回してパラパラ漫画のように鑑賞できる古典的なアニメーション装置。島に伝わる昔話や文化、自然などの要素をもとに、作られたそれぞれの島の物語です。こちらも2016年には沙弥島、宇野港、本島で展示されていたそう。

結構、島を渡り歩いている作品がありますね。

万葉会館を後にして次はナカンダ浜方面へ。

浜の手前の旧沙弥小中学校、いよいよレオニート・チシコフだ!と思ったらその前にシーソーが3台。

『ピボット』 マデライン・フリン+ティム・ハンフリー

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私が乗ったシーソー

AIで真ん中のスピーカーから話しかけられます。私が乗ったのは中国語でした。シーソーに乗るなんて何年ぶりかしら?

校舎内に入り、いくつかある展示の最後がレオニート・チシコフでした。

レオニート・チシコフ

現代ロシア美術を代表するアーティスト、イラストレーター。 1953年、ウラル山脈の村で生まれ、医大在学中にユーゴスラヴィアの国際風刺画コンテストで金賞を受賞し、画家となることを決意。 やがて活躍の場を広げ、現在はパンやマカロニ、古着、角砂糖などの身近な素材を使ったオブジェで知られるアーティスト。2003年からは、月のオブジェを世界各地で撮影するアート・プロジェクト「僕の月」にとりくんでおり、多数の児童文学に挿し絵も描いている。モスクワ在住

『月と塩をめぐる3つの作品』 レオニート・チシコフ

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月の船 柿本人麻呂へのオマージュ

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本棚の中の月と太陽

学校の無機質な空間の中に現れたロマンチックなモチーフ。

満足行くまで鑑賞して(暑かった〜)外に出て浜に向かいます。浜では船を作っていました。これも作品で、春会期に制作、夏会期に(船としての)検査や登録などの事務手続き、秋会期に出航、という作品なのだそう。 トンカントンカン作っているのに「登っていいですよ〜」などと言われるので登って鑑賞しました。

『ヨタの漂う鬼の家』 YOTTA

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船、制作中

作品巡りを無事終えて、浜辺で海を見ながらの島ごはん!で休憩です。今日の島ごはんは

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チヌめし

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タコの天ぷら(バランス悪いからさきっちょ噛った、もっと大きかった)

豪華〜!おいしかったです。

休憩後、瀬戸大橋記念公園を散歩して高松に戻りました。旅も終わりです。あ〜楽しかった。

追記:沙弥島、毛虫に注意、です。