旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

ミラクル エッシャー展 上野の森美術館 2018.6

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エッシャーといえば、だまし絵の版画。錯視とかおもしろいですよね。

人気ありそう…上野の森美術館だし…。これは混むだろう、と早めに行ってみました。 上野の森美術館、毎回思うけどやっぱり動線が苦手だ。 なのに混みそうな人気の展示が多いのよね。これからフェルメールとか。いろいろ展示の仕方を工夫しているのはがんばっているのだろうなあとは思うのですが。

エッシャー展も、8つのキーワードごとの展示が、色分けした内装になっていて

『科学』紫

『聖書』青

『風景』青緑

『人物』緑

『広告』黄緑

『技法』黄

『反射』橙

『錯視』赤

その8色がほぼ無彩色のエッシャーの版画と調和してました。

有名な錯視以外の作品も充実していて、とてもよかったです。

8つのキーワードのうち『風景』と『技法』のコーナーが好きでした。

印象に残った作品

『科学』より

「星」

「二重の惑星」すごい立体感。

『風景』より

「サンジミニャーノ」夜景なのか?建物の白さが美しいコントラスト。

『広告』より

「漢字用便箋のためのデザイン」商業用の作品初めて見た。グリーティングカードなんかもよかったです。

『技法』より

「波」

「地下聖堂での行列」灯りの表現がいい。

「水没した聖堂」静けさを感じるのがいい。

「花火」

「夜のローマ:サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」

「眼」光彩、睫毛、睫毛の影、白目の血管までの細かい表現。

『反射』より

「三つの球体 Ⅱ 」台への反射で素材の違いが分かる。

「水たまり」

『錯視』より

「爬虫類」

「空と水 Ⅰ 」

「昼と夜」

「循環」

「平面充塡 Ⅰ 」モチーフ探しが楽しい。

そして、最後の

「メタモルフォーゼ Ⅱ 」制作年の背景(父母を亡くし、ナチスがオランダに侵攻した年)が 解説されていて、いろいろと考えました。

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この絵が再現できる球がありましたが……雨のため断念しました。