先月の根津美術館での「はじめての古美術鑑賞ー紙の装飾ー」に甚く感激したので入れ替わるように始まったこちらにも足を運びました。
こちらは、料紙のよそおいとうたっているだけあって、書の作品のみでしたが、 中国(清代、中華民国代)の詩箋、蠟箋など使用前の紙の展示などもあって おもしろかったです。
料紙の技法については、根津美術館でも見ていたので、 ふんふんと復習している感じでした。あと、各作品の説明に、書かれている文字をそのまま書き出してあって、これは、書をやってる人もそうでない人もわかりやすくていいな〜と!古筆や変体仮名は知らないと読めないし、知ってても思い出せなかったりするし。
ただ、本当に残念だったのは、雲母摺りの模様があまり見えなかったこと。
もちろん、その控えめな美しさもいいのだけれど、特に「戸隠切」の宝塔の雲母摺りが全然見えなくて、 ポスターでははっきり見せているだけに、実物とポスターのそれと一致しない鑑賞者もいたんじゃないかなあ…と とても残念に思いました。
「戸隠切」は根津美術館でも展示されていて、そちらでは特別な照明を使っているとのことで とてもきれいに浮かび上がっていて、それが一番感動したので、楽しみにしていた分がっかり…。
まあ、しょうがないか〜。
でも、やっぱり色々な時代の書を、また、今回は中国の書も堪能できたのは満足です。