麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展です。
去年の11月、麻布台ヒルズオープンで、オラファー・エリアソンのパブリックアートが設置されて、さらに麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展もあると聞いて、「おっ!」と喜びつつも「3月までね、とそのうちに」と思っていたら、結局3月の鑑賞になってしまった。ヒルズのオープン後だと建物自体も混んでるだろうし、となかなかきっかけが掴めなくて。チケットの予約が、普通と体験あり、があったので、せっかくなら体験あり、にしようと思ったら、休日はすべていっぱいだったので、平日の夕方に行ってみました。
早めに着いて、平日でもなかなかの混み具合にびっくりしながら、時間までパブリックアートを見にいきましょう、と中央広場へ。ただ、時期が悪かったのか、芝生の養生期間みたいで紐が張られていてどの作品も遠巻きに見るだけでした。残念。
心のメイン、オラファー・エリアソンは森JPタワーのエントランスエリアだったので、じっくり見ることができました。
吊り下げられた4つの螺旋状の構造体。
「作品に使用されている空間充填立体のモジュールは、 双対称十一面体として知られ、 菱形、 凧形、 三角形からなる11の面を持ちます。 この組み合わせや積み重ねでより大きな構造物を作ることが可能ですが、 面が奇数であるため、 結果的に予期せぬ蛇行性が生まれます。 さらに本作では、 持続可能性への取り組みとして、 リサイクルされた金属を鋳造する実験的な技法を採用しています。」(作品解説より)
展覧会の最後にインタビューの映像で金属、亜鉛って言ってたような。
上に上がっても見たけれど、下からの角度が好き。
麻布台ヒルズの感想は、ベンチが多いのはいいですね。
あと、まだ、全部オープンしているわけではなく、いついつOPENの文字が付いている囲いがいっぱいありました。エルメスがオープン直後で、ビジュアルが可愛かった。
予約した時間になったのでギャラリーへ。ロッカーもあったので仕事帰りでも便利。
入口でチケットを見せると、「体験」の説明をしてくれて、整理券をもらえました。おそらく私が一番だったみたいなので、入場後、すぐそちらの作品「終わりなき研究」へ移動。
「終わりなき研究」は2005年の作品とのこと。19世紀の数学者が発明したハーモノグラフという機械を使った作品。スタッフの人の説明では、振り子が3つあって、台の1つの振り子、ペンに連結した2つの振り子を動かして幾何学模様を描き出す、動かし方、速度など、すべて自由、それによってまったく違う、いろいろな模様ができるとのこと。「練習と本番で2回できます、さあ、やってみて!」という感じだったので、正直言って、無我夢中でやりました~緊張しちゃった~他のお客さんに見られてるし。
私の作品?は単純な丸でなんていうか大胆さがなくちょっと残念な感じでした。スタッフの人は「線の重なりがきれいですよ」って言ってくれたけど。
まあ、おもしろい経験ができたのでよし、です。あとはのんびり他の作品を鑑賞。
壁に投影される形を見る作品だけど、
その多面体の光も美しく魅入ってしまいます。
手前から、太陽のドローイング (2023年4月18日)、太陽のドローイング (2023年4月18日)、風の記述 (2023年4月29日)、風の記述 (2023年4月12日)、風の記述 (2023年5月31日)、風の記述 (2023年5月23日)。
二重螺旋がモーターで回転していて、1つは下へ、もう1つは上へ動いているように見えます。
「相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」と同じモジュールを近くで見れた。
グリーンランド沖で採取された氷河期の大きな氷の塊の小片を使って描かれた水彩画。
そして最後のインスタレーションが、
暗闇の空間で、上から吊るされた3本のホースからほとばしる水と絶え間ないストロボの光。水が作り出す形状がおもしろくて、ずっと見てられる。ベンチに座ってほーっとしてしまった。
どの作品もじっくりと楽しめる展覧会でした。写真撮影と1分以内の動画撮影がOKなので、この作品が動画で残せたのはうれしかったな。