旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

瀬戸内国際芸術祭2019夏 小豆島 2019.8

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「太陽の贈り物」 チェ・ジョンファ(崔正化)

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『再び ・・・』 キム・キョンミン

大島から高松に戻り、小豆島へ移動。瀬戸内では2番目に大きい島。

コンビニあるし、車多いし、フェリーばんばん着くし…って感じで他の島とは大分印象が違いました。

ホテルのレンタサイクルを借りてどこか回ろうかな〜って思ってたら、フロントの人に バスを使ったほうがいいって進められたものの、バス路線もよくわからず…。とりあえず、港周辺の迷路のまち周辺を回ってみることにしました。

 

『迷路のまち~変幻自在の路地空間~』 目

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蟻の巣がモチーフだそうです。おもしろかったのだけど、とにかく暑かった…。

あと、ホテルのフロントの人に夕飯を食べてきたほうがいい的なことをいわれたのでウロウロしてみたけど。めぼしいお店を見つけられず、お洒落なカフェでアイスコーヒーで涼んでまたバスに乗って港へ戻りました。

なんか、車乗らない族の私だと予想していたより身動きが取れなさそうだぞ?と思ったので、港のバス案内の窓口でバス路線図と時刻表もらってホテルへ戻って計画を練ることに。バス路線図を読み込んでわかったのは、

・芸術祭の作品群がある場所を循環してない(バス停で乗り換えが必要)

・芸術祭の臨時便があったりするけど、基本的に本数少ない

ということだったので、観たい作品を絞って

肥土山/中山、醤の郷周辺をメインに回ってみることにしました。

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また明日〜

翌日、朝一番のバスで、まずは肥土山/中山方面へ。

作品は3つあって、心のメインは『小豆島の恋』だったのだけど、9:30からなので時間関係ない屋外作品からゆっくり回れば、次の醤の郷周辺行きのバスでの移動にちょうどいいかな?なんて思ってました。

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バスに乗ってる芸術祭のゲスト、私だけだった…。バス停降りたら芸術祭のInformationがあって、こえび隊の人に『猪鹿垣の島』への道を教えてもらい…。

 

『猪鹿垣の島』 齋藤正人

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小豆島特有の猪鹿垣を作品として復興

てくてく回って戻ってきてもまだ9:00。

「『フルイーレ』も9:30からだからここで休んできな〜」みたいな感じでお邪魔させてもらいました。で少し、世間話をして…フルイーレの後、歩いて『小豆島の恋』へ行こうと思ってる話したら「いや〜暑いし、20分くらい歩くからバスにしなよ。ほら、○○分のバスあるよ」と強く進められたのでそのルートに変更(あっさり)。降りるバス停も「春日神社前降りたら下に見えるから」と親切に教えてもらいました。バス停って地図で見ると結構微妙な位置もあったりして「これはどっちのバス停が近いの?」ってこともあるからすごく助かりました。

 

『フルイーレ』 ジャコモ・ザガネッリ

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放置されていたプールから庭園へリノベーションした作品

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プールだ、懐かしい…(元水泳部)

『猪鹿垣の島』でも『フルイーレ』でも芸術祭のゲストをぽつりぽつり見かけたのですが、 みなさん、レンタカー移動のようでした…。そっか…効率よく芸術祭回るならそれがベストみたい。

親切なこえびさんにお礼を言ってバスに乗り…そろそろお客さんも増えてきて、みなさん目的地は同じ感じ。バス組とレンタカー組以外に、中国人の団体客がいて、どういうルートで来たのだろう?と思っていたのですが路線バスを待っている私を横目にチャーターバスがででんと着いて一斉に去っていきました…なるほど。さっきのInformationのこえびさんも、「直行便があるから中国人の団体客が増えたよ〜」って言ってたし。

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着いた〜。ほんとだバス停のすぐ下。

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段々畑が美しい…と思いながら歩く。

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着いたらかなりの迫力

『小豆島の恋』 ワン・ウェンチー(王文志)

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お昼寝したい空間…。(ちょっと痛そうだから、クッション持参で)

いつまでものんびりしたい空間でしたが、次のバスの時間に合わせて移動です。いざ醤の郷周辺へ。

バスの乗換えも滞りなく、着いてすぐ向かったのがこちら。

 

『ジョルジュ・ギャラリー』 ジョルジュ・ルース

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撮影ポイントから撮ると金色の円になる

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これは階段を登った先にあって、たぶん、正方形に撮れるポイントがあるのかなあ?階段の途中から撮る不安定な場所なので。あと、使ったチョーク?が置いてありました。

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奥にはお洒落なカフェ。梅スムージーを飲みました。熱中症対策!おいしかった。

写真展示の中にもう一点作品があって、場所を聞いたら、これから行く作品の近くでした。

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古くなったせいか、その場ではよくわからなくて何気なく写真を撮ってしまったけど、これも撮影ポイントありますね、円が見えそう。

で、この側の作品が、

 

『オリーブのリーゼント』 清水久和

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かわいい。実は果物の無人販売台。左側にちらりと見えています。

ここまで、散策してきた道も素敵でした。

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醤の郷だ。

 

『Umaki camp』 ドットアーキテクツ

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島の人たちと観光客の交流施設、誰でも自由に使えるキッチンやスタジオがある。これも作品。

もう一つ、楽しみにしていてた作品がこちら。


『静寂の部屋』 ハンス・オプ・デ・ビーク

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すべてグレーの空間に、観覧者が来ることで色彩が生まれる…。ってコンセプトだけど、窓の景色も色彩だ。おもしろい。

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色彩を生む私をちこっと。ピンクは直島銭湯のタオル。レギンスがグレーなのが残念。


『鐘舎 Bell Shelter』 朱哲琴 (Dadawa)

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とても広い空間、元米蔵だそうです。音に反応する波紋。大きいお鈴(でいいのかな?)があって、鳴らして波紋を起こすこともできます。なんとなく厳かな気持ちに。

予定通りうまく回れたので、先程のInformationのこえびさんに「三都半島は作品が多いんだけど…時間的に無理かな〜行けたら草壁港がいいから寄ってみて」ってすすめられてたので、草壁港に寄りました。

 

草壁港の作品

『辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展』 シャン・ヤン

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右側の建物の中で映像作品等あったのですが、可愛かったのがこちら。

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壁紙を剥がした絵。こんなのがいっぱい。

バスの時間まで、港のレストランでおやつとアイスコーヒーをいただき(休憩ばっか、暑いからしょうがない)ほどよい時間にバス停に移動。

他の待ち人を見ながらつらつら考えたのは、小豆島、観光地としても確立されているからか、バスで一緒になる人たちも、観光、ついでに芸術祭も、という感じの人が多いみたい…ってこと、島ステイで帰りの船の心配をしなくていい、というストレスがないのはいいな〜と目論んでいたのに、帰りのバスの時間の心配があったというとほほな感じ、山の方へ来ると、既視感……越後妻有の大地の芸術祭を思い出したなってこと、他の島みたく常に海を感じるだけではないのが新鮮でした。

あと、バスの乗り継ぎがあったり、バス停の場所がわかりづらかったりで、やたらと島の人に話しかけた旅でした。みなさん親切にしてくださってありがとう。いろいろお話できて楽しかった。あと「秋もおいでよ〜」って言われてうれしかったです。

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高松港へ帰ってきて。夕日に乾杯。