旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

生誕260年記念 心のふるさと 良寛 永青文庫 2018.7

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一番好きな書は良寛さまの書です。おこがましいと思いつつも目標にしています。

そして、この展覧会、良寛さまの書をたっぷりと堪能できる貴重な機会だったのに、後期にギリギリ駆け込みました。前期を見逃していたのが悔やまれます。 個人蔵が多いのでまとめて公開されることが少ないんですよね。

初めて観たのは、2006年1月の東京国立博物館での「 書の至宝」展。貴重な、有名な書がたくさん観れたとても素晴らしい企画展で、そこで一番心奪われたのが良寛さまの書でした。たしか屏風。それ以来の憧れなのです。

後期は晩年(乙子神社時代と島崎神社時代)の作品が中心でした。懐素に影響を受けた草書はもちろん、朴訥とした楷書もたまりません。書簡がおもしろかったですね。いただきもののおいしいもののお礼のお手紙が多くて。ほのぼのしました。

図録はなかったのですが、良寛展特集の永青文庫雑誌と良寛遺墨集のチラシがあったので自分の学習用に購入することにしました。

江戸時代から戦後にかけて所在した広大な細川家の屋敷跡の一隅にある永青文庫。 現在の建物は旧細川侯爵家の家政所(事務所)として昭和初期に建設されたものだそうです。初めて行きましたが、素敵な建物で、好きな美術館の仲間入りだ!と思いました。帰りにサロンでお茶をいただきながら、「ん〜まさにノブレス・オブリージュ」と思ってしまう、建物、コレクションでした。 お庭の散策もしたかったのですが、暑さと、季節柄か蜂が怖くて、ちょっと見て退散しました。

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次の機会にのんびり。 江戸川公園から肥後細川庭園までの道も都会のオアシス的な、暑さを凌げるいい散歩道でした。