旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

ルドン−秘密の花園 三菱一号館美術館 2018.3

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昔の建物を利用した美術館って、展示も建物も楽しめていいですよね。今の所、一番好きなのが東京都庭園美術館なんですけどこちらも好きです、三菱一号館美術館

ルドンの黒の幻想的などこか憂鬱な初期の作品も好きですが自分が最初に触れたのが花の絵だったためか、そちらの印象のが強く残っていて、今回は植物モチーフの作品に焦点を当てた展覧会ということで興味をそそられました。

初期の絵に出てくる得体の知れない物たちが、案内人のごとく壁にいたりして可愛かったです。最近、こういう演出多いですね。印象に残るモチーフを使って。一番びっくりしたのが国芳展で、猫の案内役が壁にはいるんだけど、実際の展示には猫の浮世絵は一点もなかったときですね。何人かのお客さんが「猫、なかった……」って呆然としてたのを思い出します。(※)

閑話休題

メインの、「ドムシー男爵の食堂装飾」
三菱一号館美術館所蔵の『グラン・ブーケ(大きな花束)』は史上最大級のパステル画で、男爵の城館の食堂を飾る装飾の中心。今回は残りの15点の壁画(オルセー美術館所蔵)と合わせての展示のため、三菱一号館の重厚な空気感もあいまって、食堂を訪問したかのような贅沢な空間でした。パステル画の実物の鮮やかさ、いいですね。実在の植物もなんか幻想的に感じてしまう。ルドンの魔法みたいです。

ところで、このとき、「うどん県コラボ」をやっていて。「うどん(香川)県民」は「ルドン」展への無料招待とコラボ記念バッチが進呈。香川県民ではなくても「うどん県に行ったよ!200円割引き!」として、香川県内の指定スポット(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、直島・草間彌生《かぼちゃ》、観音寺市銭形砂絵寛永通宝」)で来場者本人が写り込んだ写真の提示で当日券料金から200円引きになるサービスも実施って知って、「うどん県に行ったよ!2013と2016年の瀬戸芸で!」と一瞬思ったんですが、自分の写り込んだ写真はなかった……。残念……。2019年に行った暁には絶対撮ろう!またなんかあるかも知れないし!などと誓ったのでした。

(※)
2016年のBunkamuraザ・ミュージアム「俺たちの国芳 わたしの国貞」でのことでした。同時期にやってた練馬区立美術館「国芳イズム展」にはいっぱいいたのですが、猫。