旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル 森美術館 2018.1

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金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」が有名なアーティスト。 まだ行ったことがないので、作品を見るのは初めてかな?と思っていたのですけど、 越後妻有大地の芸術祭で「トンネル」、 瀬戸内国際芸術祭で「不在の存在」を見ていました。 勉強不足……。

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「反射する港」 暗くて目が慣れるまで大変……

新作を含む44点の作品を紹介し、その8割が日本初公開とのことで、 楽しみに行ってきました。 「教室」や「試着室」、「美容院」や「建物」などの 不思議な感覚を味わえる作品も楽しかったですけど、 映像作品が結構好きでした。 ループなのでず〜っとぼ〜っと見ていたい感じ。 さっきはあそこに注目していたから、今度はここをじっと見ていよう、みたいな。

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「眺め」 「裏窓」の主人公気分

 

一番印象深かったのは「シンボルの民主化」です。 会場では記録写真だけでしたが、その後、映像で見て、 なんかもう、やられた感がすごい(いい意味で)月並みな言い方ですが。 ブエノスアイレスの7月9日通りに建つ、アルゼンチン独立の象徴のオベリスコ。 先端部がある日突然切り取られ、ラテンアメリカ美術館の前に出現。 ラテンアメリカ美術館前に設置された先端部分はレプリカで、中に入ることもできて、 窓からはブエノスアイレスの街が見渡せるようになっている。(モニターに映し出された景色) 聞いてるだけでワクワクしますね。 権力の象徴である建造物を一般市民に開放したプロジェクトだそうです。 実際に見てみたかったな……。

 

※会場で撮影した作品の写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。