旅の目的は主にアートです。

旅は日帰りも含みます。近くの美術館から遠くの美術館まで。観たいものは観たい!気ままな鑑賞日記です。

アルチンボルド展 国立西洋美術館 2017.9

 子供の頃から、騙し絵とか錯視とかが大好きでした。浮世絵、特に国芳が好きなのもその延長かもしれません。(とはいえ、最初は寄せ絵や猫に惹かれてましたが好きになるにつれて武者絵の方が好きになっていました)

で、誤解していたのですが、アルチンボルドって技法の名前かと思っていました…。人の名前だったんですね…お恥ずかしい。

アルチンボルド展はどうしようかなあって迷っていて、「四季」と「四大元素」が揃った貴重な機会だというのに背中を押されて行ったのですが、すごく楽しめました。

宮廷画家としての普通の肖像画から静物モチーフを集めた肖像画へ発展し、(その静物モチーフにもそれぞれ意味があったり、何かの象徴だったりする、そしてとても人気があった)それが静物画というジャンルを作ったこと。

ハプスブルク家など、当時の位の高い人たちが、近代以降のミュージアムの原型「クンストカンマー」というスペースを作っていたこと。そこに集められた生物等を観察できる画家にとっては貴重な場所だったこと。

など、いろいろなことが知れてとても興味深かったのだけど、私、学生時代に西洋美術史とか必修だったのに…何してたんだろうと反省することしきりです。美術展を楽しむためにも、これからでも歴史を復習しようと本気で思いました。

で、観ていると、どうも去年の「カラヴァッジョ展」を思い出すなあって思ってたら、公務を終えて、故郷のミラノへ戻って以降、同じ地で同じ時代を過ごしていたのね。そして、もともと当時の多くのアーティストに影響を与えていたのだろうからそう感じるのも当たり前か、と思いました。 

四季では「夏」が四大元素では「水」が一番好きでしたが、う〜ん、四季はどれもよかったかも。

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入口にアルチンボルドメーカー?がありました。

写真をとると、自分の顔がアルチンボルド風になるのです。

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 う〜ん。鼻が丸いのはあってる、でもこんなに丸顔かなあ?

おもしろかったからいいですけど。